「エイリアン:アース」ゼノモーフの“中の人”は「優しい紳士」主演がパフォーマンスを称賛

ドラマシリーズ「エイリアン:アース」で主人公・ウェンディを演じるシドニー・チャンドラーが現地時間5日、タイ・バンコクの映画館「SF WORLD CINEMA」で行われた第1話の試写会イベントに出席し、シリーズを代表する生命体・ゼノモーフとの共演を振り返った。
「FARGO/ファーゴ」「レギオン」のノア・ホーリーがショーランナーを務める本作は、『エイリアン』1作目の2年前にあたる2120年の地球を舞台に、人類が宇宙最恐の生命体と対峙するさまを描き出す全8話のシリーズ。撮影地であるタイで行われた試写会イベントには、メインキャストのバボー・シーセイ、エシー・デイヴィス、イラーナ・ジェームズ、プロデューサーのデヴィッド・W・ザッカーとクリス・ローウェンスタインも来場した。
製作総指揮のリドリー・スコットが手がけた映画『エイリアン』(1979)で誕生した究極の生命体ゼノモーフは、シリーズには欠かせない存在だ。本作にも、5種の新たな生命体と共に登場しており、スタントパフォーマーのキャメロン・ブラウンがゼノモーフの動きをつけている。
ブラウンが演じたゼノモーフを「最高です」と絶賛したチャンドラーは、「キャメロンも今日のプレスイベントに出席するべきでした。彼はニュージーランド出身のとても素敵で優しい紳士なんです。しっかりした人間です」と素顔を明かす。「すごく親切で落ち着いていて、一緒にいてリラックスできるのですが、ゼノモーフのスーツを着たら、ものすごく速く走れるんです」
迫り来るゼノモーフから逃げる気分は「恐怖でした」とチャンドラー。「でも、それは素晴らしいことだと思います。撮影現場という安全な空間の中で、本当の恐怖を感じる体験は、なかなかできることではありませんから。あの現場では、没入観に加えて、リアルで実践的なエフェクト、目の前に生きて呼吸するキャメロンがいるおかげで、自然に恐怖を感じられました。俳優として、本当に助けられたし、最高の経験でした」とブラウンの貢献に感謝していた。
そんなチャンドラーが演じるウェンディは、人間の意識をアンドロイドに移植した世界初の“ハイブリッド”で「身体は大人、心は子ども」という特殊なキャラクターだ。二面性を持つ難役に挑んだチャンドラーは「機械的な部分よりも、ウェンディ自身の人間的な個性や内面が際立つようにしました」とアプローチ方法を明かし、「考え方をシンプルにして、『子ども』『何かの実験や創造物』としてでなく、ひとりの人間として彼女を捉え直すことができた瞬間、キャラクターを掴むことができました」と役づくりを振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
ドラマ「エイリアン:アース」ディズニープラス スターで8月13日(水)より独占配信


