広瀬すず「ネクタイ結んだことがなくて」 松下洸平と共演でハプニング

俳優の広瀬すずが7日、都内で行われた主演映画『遠い山なみの光』(9月5日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇し、妻役でハプニングがあったことを明かした。この日は二階堂ふみ、吉田羊、松下洸平、三浦友和、石川慶監督も来場した。
ノーベル賞作家、カズオ・イシグロの長編デビュー作を映画化する本作。戦後長崎から渡英した母・悦子(吉田)の半生を作品にしたい作家志望のニキ(カミラ・アイコ)のため、悦子は過去の記憶を語り始める。それは戦後復興期の長崎で出会った女性・佐知子(二階堂)と彼女の娘と過ごした夏の思い出だったが、ニキは物語に秘められた嘘と真実にたどり着く……。
本作で、1950年代・長崎時代の悦子を演じる広瀬。印象的な撮影エピソードを尋ねられた広瀬は「わたしが悪いんですけど…」と切り出し、松下演じる夫・二郎とのシーンを回顧。
「(二郎の)ネクタイを結ぶシーンがあって。結んだことがなくて何回も練習させていただいたんですが、本番だけ幼稚園児(がする)くらい短いネクタイになっちゃってびっくりしました」と自分の失敗を思い返して笑いがこみ上げる。松下も「びっくりしましたね。こういうテーマ(の作品)ですから、現場にいい意味での緊張感が漂っていた中で撮影していたので。(長さが)これくらいだったんですよ」と親指と人差し指をL字に開いて見せ、「一気に和みましたね」と振り返る。広瀬は「(カメラに)映らないからいいかなと思ってそのままやってたんですけど、さすがに笑っちゃって。ひどかったよね、あれは」と笑いが止まらない。
そんな広瀬について、松下は「何でも器用にこなされる方ですし、料理を作るシーンでも料理監修の先生の吹き替えなしで、ご本人でやられたりとか、セリフも現場で確認している姿を1回も見なかったんですね。常にどしっと構えている」と思っていたからこそ、「ネクタイができないんだ……と。意外でした」と吐露。広瀬は「絶対お芝居の邪魔だったんですけど、何事もないかのような顔で松下さんも続けてくれるので、いい人だなぁと思いました」と感謝した。(錦怜那)


