ADVERTISEMENT

佐久間大介、初の純愛は「自分に合っている」 夜の男役で自画自賛のシーンも

佐久間大介(Snow Man)
佐久間大介(Snow Man) - 写真:上野裕二

 『ミッドナイトスワン』の内田英治監督の新作映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)に Snow Man佐久間大介が出演している。北川景子演じる2人の子供を一人で育てる主人公・夏希が格闘家の多摩恵(森田望智)と出会い、支え合いながら過酷な日々を生き抜こうとする人間ドラマ。多摩恵の幼なじみである“夜の男”を演じた佐久間が演技について、本作が俳優デビューとなる SUPER BEAVER渋谷龍太との共演について語った。

【画像】佐久間大介、魅惑の撮りおろし<3枚>

純愛を演じたのは初めて!常に「守りたい」の気持ちで

二度目の内田組で『マッチング』のストーカー役に続いて夜の男役 (C) 2025「ナイトフラワー」製作委員会

 狂気のストーカーにふんした映画『マッチング』(2024)に続く内田組となる佐久間。今回の海(かい)役は、昼は格闘家として、夜は風俗嬢として体を張って生きる多摩恵を見守る役回りで、「ストーカーの次に風俗嬢のドライバー役で。監督に、“僕 Snow Man なんですけど……”と(笑)。人として考えさせられる題材だったので、とてもやりがいのあるお仕事でした」と振り返る。

ADVERTISEMENT

 海の多摩恵への思いは純愛そのもので、「多摩恵を守りたい……。海はいつでもそれを一番に考える“多摩恵ファースト”です。しかも自分が幸せにしてあげたいというのではなく、幸せでいてほしいという思いが強い。恋人になりたいというよりは家族になりたい、そんな関係だろうなと。純愛を演じたのは初めてでしたが、経験してみて改めて、純愛の物語をやりたいと思いました。感覚的に自分に合っている気がします。それでいて海は普通の男の子でもあるので、難しさもありました。そもそも僕自身、声がデカ過ぎてキャラクターが強い(笑)。この世界にいたら人間離れしていて、目立ち過ぎますしね!」と、自身とは遠い役柄を構築したと明かす。

多摩恵(森田望智)と海(佐久間大介)(C) 2025「ナイトフラワー」製作委員会

 多摩恵を演じた森田望智については「オン・オフがハッキリしている方で、撮影後にお会いしたときは“もう全然ダメ!パンチなんて出来ないですよ~”と、多摩恵とは全然違っていました(笑)。でも撮影で、海として多摩恵のセリフを初めて受けたときはびっくりしたんです。ご本人とは真逆のようだけど、こういう人なんだ! と思えたので」とその演技に引き込まれた。

ADVERTISEMENT

 海が感情を爆発させるシーンでも「森田さんあってのこと」と言い、多摩恵として向き合うことで、「こちらの感情が自然に動き、改めて多摩恵を心から好きで大事にしたいという思いが心の底から出てきた。そんな風にセリフをしゃべることが出来ました。それで終わったときには、海としての辛い感情を引きずってしまって、はあ……って(笑)。でも、そのシーンを映像として観るとそうした思いがちゃんと伝わった。自分で演じたシーンなのに、すごくいいなと思えました」と確かな手応えを感じている。

映画とドラマで演技の違い

 改めて演技については「固め過ぎないようにしている」と言い、「“なぜこのセリフを言うのか?”“こういう行動を取る理由は?”それに対するアンサーをちゃんと持たないまま現場にいてはいけないなと。ですから基本、そうした準備をします。それで内田監督は面白いものに貪欲な人で。こちらがキャラクターを掘り下げていくと、“海なら、ここでどうしたい?”“こんな風に動きます”などというやりとりがありました。それを踏まえて、セリフや動きが現場で変わったりすることが多かったです」と、演出に導かれた面も大きかったようだ。

 内田監督からはしばしば、「大きいスクリーンではウソがつけない」と言われたそうで、「映画の方がドラマより、芝居が誇張されていないんですよ。ドラマは誰が見てもわかるよう派手に動くし、しゃべる。それを映画でもやるとコメディーにしか見えません。それで“セリフ、言い終わったのかな?”と思うくらい、ぼそぼそしゃべるんですよね(笑)。映画ならではの繊細なお芝居、その楽しさを教えていただきました」と感謝の思いを口にする。

ADVERTISEMENT

SUPER BEAVER・渋谷龍太の「えぐい」魅力

渋谷龍太演じるドラッグ密売の元締め・サトウ (C) 2025「ナイトフラワー」製作委員会

 もうひとつの見ものは、SUPER BEAVER のボーカルである渋谷龍太との共演。映画『東京リベンジャーズ』の主題歌「名前を呼ぶよ」で広く注目を集めたバンド、そのフロントマンとして力強いメッセージをずどん! と届ける渋谷。映画の中では、夜の街を牛耳るドラッグ密売の元締め・サトウを異様な存在感で、なおかつ奇妙なナチュラルさで身にまとってみせている。

 これが映画初出演となる渋谷との共演について佐久間は、「やっぱり自分を表現することに長けていて、センスがあるんでしょうね。わかってはいたけれども、ここまでスゴイんだ! と、実際にお芝居をしてみて強く感じました。よっぽど考えた上で何周もしてたどり着くのではなく、一発目でそのお芝居の質感が出せるの!? えぐい! って。怖がらせようとするのではなく、観る人に“なんだろうこの怖さは!?”と背中で感じさせる。しかも深みがあってもう……ぶーやん、マジでやばかった(笑)。大好きになりました」と、“ぶーやん”こと渋谷の演技を手放しで称賛する。

ADVERTISEMENT

 佐久間の俳優としての次回作は、内田監督との三度目のタッグとなる映画『スペシャルズ』(2026年春公開)。しかも今度は主演を務める。同じ Snow Man の目黒蓮からは、「俳優や声優の仕事が決まると、“超楽しみにしているから!”って言うんです。カワイイですよね(笑)。すると、そうした気持ちに応えたいと思うんです」と楽しそうに語る。そんなメンバーとの絆を軸に、俳優としても更なる飛躍を見せることだろう。(取材・文:浅見祥子)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT