きっかけは親友の突然死…謎多きR18+ホラー『WEAPONS/ウェポンズ』誕生の裏側

全米でスマッシュヒットを記録した話題のホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』が、日本上陸を果たす。メガホンを取ったのは、初長編映画『バーバリアン』で鮮烈なデビューを飾り、リブート版『バイオハザード』を手がける予定のザック・クレッガー監督だ。“ネタバレ厳禁”と謳われている謎多き本作は、一体どのようなきっかけで誕生したのか。クレッガー監督がオフィシャルインタビューで経緯を明かしている。
【場面写真】子供たちが同じ時刻に集団失踪…謎多きホラー『WEAPONS/ウェポンズ』
ある水曜日の深夜2時17分。静かな郊外の学校に通う子どもたち17人が、突如として消息を絶った。彼らはなぜ、同じ時刻に忽然と消えたのか。疑いをかけられた担任教師ガンディは、残された手がかりをもとに、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発し、やがて町全体が狂い出す。8月に全米公開されると、初週3日間で興行収入4,350万1,217ドル(約65億円)で全米ボックスオフィスランキング首位デビュー。公開2週目と4週目にもランキング1位を獲得しており、大手映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコア94パーセントという高評価を叩き出した。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
クレッガー監督によると、映画のアイデアは監督の親友の突然死がきっかけに誕生したという。「親友の一人が突然亡くなったんだ。脚本家はときに野心的衝動に駆られて作品を書くこともあると思うけど、それは必ずしも健全な創作のあり方ではないかもしれない。でも、そのときの僕はとても深刻な苦しい状況に陥っていて、ただ純粋に、必要に駆られて書くことができたんだ」
脚本作業は「先の展開をまったく知らない状態で始める」という自ら決めたルールに沿って進めるというクレッガー監督。『WEAPONS/ウェポンズ』の草稿を書き始めた時、最初に入力したのは「小さな女の子が物語を語り、子どもたちが家から駆け出していく場面だった」という。
「そして書きながら『これは面白い。どう解決するんだろう』と思っていた。実際に答えが見つかったのは、脚本の中でその問いに答えるときが来てからだった。基本的に、綱渡りをしているような気分で書いていて、答えが降りてきてくれるのを待っているんだ。幸運にも、このときはそうなった」
親友を失ったクレッガー監督が、感情を吐き出すために書いていた内容が、最終的に『WEAPONS/ウェポンズ』として形になった。「『The End』と入力するまで、この映画がどうなるのか僕にもわからなかったんだよ。正直に言えば、最初の草稿は本当にひどいものだった。そのあと『バーバリアン』が公開されて、それから最初の草稿を映画として成立させられる程度にまで整えることができたんだ」とも語っている。
子供たちが集団失踪するという始まり以外、謎に包まれたままの本作。クレッガー監督は「この映画は最初から奇妙で、終わりはさらに奇妙に感じると思う」と予告しており、「でも同時に、できる限り地に足をつけている作品だ。この映画は僕の世界のルールに従っているから、突如として幻覚的な悪夢のように逸脱することはない。ただし、ひねりがあって、曲がりくねった物語ではある。だいたい20分ごとに新たな展開があるので、中心にある推進力は失わない。だから楽しい映画でもある。怖くて、面白くて、観客を引き込むんだ。陰鬱で退屈なだけの長い映画ではないけれど、語られる物語そのものは本当にめちゃくちゃだ」と期待をあおった。(編集部・倉本拓弥)
映画『WEAPONS/ウェポンズ』は11月28日(金)全国公開
上映劇場※10月16日(木)時点
【北海道】札幌シネマフロンティア
【宮城】MOVIX仙台
【埼玉】MOVIXさいたま、シネマサンシャイン三郷
【千葉】MOVIX柏の葉、T・ジョイ蘇我
【東京】新宿ピカデリー、TOHOシネマズシャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン池袋、TOHOシネマズ錦糸町、TOHOシネマズ六本木、MOVIX昭島、立川シネマシティ
【神奈川】横浜ブルク13、ローソン・ユナイテッドシネマSTYLE-Sみなとみらい、チネチッタ
【静岡】MOVIX清水
【愛知】ミッドランドスクエアシネマ、MOVIX三好、ユナイテッド・シネマ豊橋18
【京都】MOVIX京都
【大阪】大阪ステーションシティシネマ なんばパークスシネマ、MOVIX堺、MOVIX八尾
【兵庫】シネ・リーブル神戸
【広島】広島バルト11
【福岡】ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、ユナイテッド・シネマなかま16
【熊本】熊本ピカデリー
【沖縄】ミハマ7プレックス


