岩田剛典「恥ずかしいよ」 東京国際映画祭でジョークまで英訳され…

岩田剛典が4日、第38回東京国際映画祭(開催中)の「コンペティション部門」出品作品『金髪』(11月21日全国公開)の舞台あいさつに登壇。国際映画祭の場とあって、海外の観客に向けて通訳者に軽く言ったジョークまで英訳され、「恥ずかしいよ」と照れ笑いを浮かべた。この日は、白鳥玉季、山田真歩、田村健太郎、内田慈、坂下雄一郎監督も来場した。
【画像】岩田剛典、金髪で登場!白鳥玉季らと東京国際映画祭舞台挨拶
日本独特の校則や、教師を取り巻く職場環境といった社会問題を背景に、大人になり切れない中学校教師・市川(岩田)が担任クラスの生徒たちによる「集団金髪デモ」に振り回されながら成長(=自分がおじさんであることを自覚)していく姿を描く。映画『決戦は日曜日』(2022)や間もなく公開される『君の顔では泣けない』などの坂下雄一郎監督がメガホンをとった。
岩田は「本日は映画『金髪』上映会にお越しいただき、誠にありがとうございます。主演を務めさせていただきました岩田剛典です。今日のためだけにですね、髪を金髪にして参りました。ウソです。よろしくお願いします」とあいさつ。通訳者にジョークまで丁寧に英訳されると、「恥ずかしいよ、もう……」とはにかんだ。
「オファーを受けたのは約2年ぐらい前だったかもしれません。脚本を読ませていただきまして、すぐに是非やりたいという風に思いました。それくらい脚本力に魅了された作品です」と振り返る岩田。そして、「これからご覧になっていただく皆さんにも、耳が痛くなるような世代感の話でもありますので、ある意味、僕の演じた市川という教師を反面教師に思っていただきたいなと思いますし、世代それぞれ、いろんな楽しみ方ができるコメディになっているんじゃないかな」と心境を語った。
舞台あいさつの時間はフォトセッションを含めてわずか20分。岩田は「あっという間ですね。もっともっと話したいこといっぱいあるんですけども」と名残惜しみつつ「自分も監督のことを何考えているのか分からない人だなと思っていたんですけど、取材でご一緒させていただいたときに、監督から『岩田さんって何考えているのか分かんないですよね』って言われたんですよ。だから、お互いに何考えているのかわからない人たちが作った映画になっております」とアピール。
しかし、これもジョーク。岩田は「そんな冗談はさておき」と軌道修正し、「映画『金髪』は校則をテーマにした作品ではありますが、世代間のギャップや、人が成長していくに連れて価値観や常識みたいなものが少しずつ変わっていく、そのボタンのかけ違いみたいなことを(描いています)。全世代の方に刺さる映画だと思います。この共感できる映画を一旦頭を空っぽにして純粋に楽しんでください」と呼びかけた。(錦怜那)


