「べらぼう」今と変わらぬ推し活話題 “寛政の三美人”爆誕

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の2日放送・第42回では、絵師・喜多川歌麿の代表作の一つである美人画“寛政の三美人”のモデルがそろって登場。江戸市中で“ブーム”を巻き起こす描写が「今も昔も同じ」と注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。
第42回「招かれざる客」では、蔦重(横浜)が歌麿(染谷将太)との快進撃で身上半減から店を立て直すことに成功。しかし、老中・松平定信(井上祐貴)からの新たなお達し、西村屋(西村まさ彦、中村莟玉)の歌麿への接触など、さらなる試練に見舞われていく。
江戸の市中で評判の美人を描いた“寛政の三美人”のうち水茶屋「難波屋」のおきたをモデル・女優の椿(16)が、煎餅屋「高島屋」のおひさをアイドルグループ・yosugala(ヨスガラ)のメンバーである汐見まとい(24)が演じていたが、第42回では新たに次郎兵衛(中村蒼)いわく「文句なしの美人」な吉原の芸者・豊ひなが登場。演じるのは、21歳の新星・門脇遥香。石坂浩二、仲間由紀恵らで知られる芸能事務所プロダクション尾木に所属している。
歌麿の美人画が売り出されると市中では空前の看板ブームとなり、その様子が幕臣・本多忠籌(矢島健一)を通して描かれた。「難波屋」では男たちが列をなしており、おきたが淹れた茶が一杯4文から48文へとつり上がり、これには本多も「おい! 一杯、48文もするのか!?」仰天し、思わず聞き返すほど。「高島屋」ではおひさが渡す煎餅が一枚120文で売られていたがやはり店は大繁盛で、吉原では豊ひな会いたさに紙花のまき散らしが始まっていた。
そんな一部始終にSNSでは既視感のある光景と見る声が多く上がり、「推し活だ!」「すごい経済効果」「今でも見るな…この光景」「今も昔もやること変わらないな」「アイドルの握手会か」「ぼったくりバー状態…」「この時代にも貢ぐドルオタが…」「推しに貢ぐ文化は江戸も令和も変わらない」とにぎわっていた。
またしても蔦重の仕掛けは成功することとなったが、江戸城では看板娘ブームの影響で物の値がつり上がってきていると危惧する声が上がり、暗雲が……。間もなく老中・定信が“今後、一枚絵に素人の女の名を描き入れてはならない”という規制を課したことで、蔦重らは窮地に。蔦重がこの窮地をどう乗り越えていくのか注目される。(石川友里恵)


