「超光戦士シャンゼリオン」から29年…萩野崇&相澤一成が再会で変わらぬ仲の良さ

来年30周年を迎える東映特撮ドラマ「超光戦士シャンゼリオン」(1996)のBlu-ray化決定を記念したスペシャルイベント「『超光戦士シャンゼリオン』Blu-ray化決定記念!イベント!!今?」が8日、東京証券会館ホールで開催され、主人公・涼村暁/シャンゼリオン役の萩野崇をはじめ、暁の相棒でもある速水克彦/ザ・ブレイダー役の相澤一成、プロデューサーの白倉伸一郎が登壇して、本作の撮影の舞台裏を振り返った。
東映ビデオ新プロジェクト「みんなで決めよう!東映特撮Blu-ray化PROJECT!」でファンの支持を集め、2026年にBlu-ray発売が決定した「超光戦士シャンゼリオン」は、不慮の事故でシャンゼリオンの力を手に入れた私立探偵・涼村暁が、使命感ゼロでヒーローを楽しむ異色作。会場では生コメンタリー付き上映会やスペシャルトークが行われ、特撮好き芸人で知られるオジンオズボーン篠宮暁も登壇してMCを務めた。
冒頭、作中シーンをモチーフとした寸劇を行い、客前に姿を現した萩野と相澤。萩野が「阿吽の呼吸ですね。29年の時間を感じませんね」と相澤との息ぴったりのやりとりに感激すると、相澤も思わずにっこり。相澤は29年ぶりに本作に脚光が当たったことを「猛烈に感無量でこざいます」と感激しきりで、白倉も「お二人のイチャイチャぶりに嫉妬します」と話して会場を盛り上げた。
生コメンタリーでは33話「サバじゃねえ!2」が上映されたが二人は客席に座って当時の思い出を回顧。「サバじゃねえ!」は10話のサブタイトルで、暁の伝説的なセリフでもある。33話はその「サバじゃねえ!」の第2弾で、暁の当該シーンのセリフが映し出されると、客席も大盛り上がり。二人は「サブタイトルに2とつくのはなかなかない」と突っ込みを入れつつ、嬉しそうな表情。29年前の二人の若き日の姿にも客席から「かっこいい!」の声が飛んだ。
相澤は「オーディションの時のことを強烈に覚えています。5、6人いて、暁と速水を交互に演じていくんですけど、どちらがやりたいですかと聞かれて、僕だけが速水と答えたんです。決まった後はがむしゃらでした。当時はモデルとかをやっていてオーディションを受けたのもこの作品が初めて。経験があまりなかった」としみじみと回顧。萩野も「笑うと唇が震えるのが話題になってましたよ。可愛いって」と相澤の現場での様子を紹介して笑いをとった。
二人は仲も良かったといい、萩野は「本名で呼び合うことはなかった。終わってからもしばらく役名で呼び合っていた。撮影中は毎日。四六時中一緒にいて、優しい年上のお兄さんだなと思って接していました」と相澤との撮影を振り返る。
相澤も「見た目が都会の人でかっこいいなって思っていました。撮影中より撮影後の方がよく遊びに行ったりしました」と萩野の印象を紹介。相澤は演じた速水についても「僕に似ているところばかり。僕はあんなような人間なんです。暑苦しくて思い込みが激しくて……」と述べ、「またこの作品に出演するならやっぱりもう一度速水を演じたい」と速水役への愛着を話した。(取材・文:名鹿祥史)
「超光戦士シャンゼリオン」Blu-ray BOX(税込4万9,500円)は東映ビデオオンラインショップで2026年3月25日発売(初回生産限定)


