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「仮面ライダーV3」宮内洋の熱いアクションにファン歓喜!レジェンドが秘話明かす

Michi Yamato相手にアクションも披露したレジェンド・宮内洋
Michi Yamato相手にアクションも披露したレジェンド・宮内洋

 俳優の宮内洋が15日、「LOFT9 Shibuya」で行われたトークイベント「Michi Yamatoのガチトーク! 俳優 宮内洋のアクション道」に出席、自身の代表作である「仮面ライダーV3」を中心に、俳優人生を振り返った。イベントの後半では「仮面ライダーV3」のヒロイン、珠純子役の小野ひずるも登壇し、撮影秘話を明かした。

【画像】レジェンド・宮内洋の変身ポーズ!

 宮内といえば「仮面ライダーV3」「秘密戦隊ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」「快傑ズバット」など数多くの特撮ドラマで知られるレジェンド俳優。会場からの「宮内さーん!」という呼びかけに応えた宮内は、「仮面ライダーV3」挿入歌となる「不死身の男」を歌いながら登場。歌詞にある「風見志郎は不死身の男」というくだりを、「宮内洋は不死身の男」と言い換えるなど、冒頭から会場を大いに盛り上げた。

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 トークは、宮内の俳優としての原点からスタート。「3歳の時に、七五三で成田山新勝寺に行ったんです。その階段をタタタタっと駆け上がったら止まらなくなって、そのまま転げ落ちた。その時の映像が(頭の)どこかにあって、その時から僕の中で、アクションとはこれなんだと思った」というエピソードに会場も驚きを隠せない様子。

 1968年に東映ニューフェイスとして俳優の道に進み、翌年のドラマ「あゝ忠臣蔵」でデビュー。そのキャリア初期に大きな影響を受けたのが、ドラマ「キイハンター」で共演した千葉真一さんだった。撮影現場の様子を普通に眺めていたという宮内に、千葉さんは「宮内、お前はお客じゃないだろう。役者になるんだったらスタッフの後ろについて、レンズの後ろから見るようにしろ。レンズの後ろから見ないと、どういう映像が撮れてるかわからないだろう」と伝えたといい、「それが第1の教えでした。それから第2、第3、第4と……100までいっても、それが(千葉さんから教わった)秘伝でした」と笑いながら付け加えた。

 「キイハンター」の撮影当時を「千葉先輩も火薬が好きでね。どこか高原や雪山に行くときは、もっと火薬を足してくれと頼んでいたね」と懐かしそうに語る宮内。そしてその気質は宮内にもしっかりと受け継がれたとのことで、「映像としては、とにかく派手な方が良かった。だからV3の時に、僕は(東映生田スタジオの)内田(有作)所長に直談判に行ったんです。“俺はV3だから火薬も3倍にしてください”とね」と明かし、会場は大笑い。

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 「V3」の劇場版の撮影については、火薬の量を増やし過ぎたために、撮影していた島の形が変わった、という話が都市伝説のように伝えられているが、「あれは俺のせいじゃない。火薬屋のせい」と冗談めかした宮内。「大平火薬(後の大平特殊効果)とは仲良しだったね」と笑顔で付け加えた。

 「仮面ライダーV3」のオーディションでは「あいつはドアを蹴破って入ってきた」というプロデューサーの証言があり、そのふてぶてしさから主人公に抜てきされた、という伝説が語り継がれてきた。だが宮内は「あれはうそです。蹴破るわけないじゃない」と笑顔で一蹴。「雪山でロケをやっていた時に、東京の毎日放送に来るよう言われたんです。行ってみると、東映と毎日放送のお偉方が13人くらいいて、それが面接だったとは後で知った」というが、当時の毎日放送局長から「いいツラだな」というお墨付きを受けて、主役に抜てきされることになった。

 仮面ライダーV3の変身ポーズは、大野剣友会の殺陣師だった高橋一俊さんが考案。「横綱の土俵入り」がモデルになったという。当初は流れるような動きだったが、放送の途中から変身中に一瞬タメを作るスタイルに変化。その理由について宮内が「俳優の宮内洋が1秒でも長く映ろうという魂胆です」と語ると会場は大爆笑。最初は「いい加減に早くやれよ」と言われたというが、結果「それでいいんじゃない」ということになり、多くの子どもたちが真似するほどに親しまれた。

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 その後、第2部のゲストとして「V3」のヒロイン・珠純子役の小野ひずるが登場。撮影当時“17歳か18歳くらい”だったという小野。「学校に通うのと同じような感じで生田に通っていました。山の上の方にあったので、生田の駅から降りて、登り坂を登っていく間に、なんとなくスイッチが入っていく感じでした」と振り返る。

 その後も、バイクに乗りながら変身ポーズを披露したというような、命がけのアクションに挑んだ宮内の仰天エピソードを聞いていた小野が、「皆さんは真似しないようにしてくださいね」と呼びかけると会場は大盛り上がり。ところどころでおっとりとした合いの手を入れる小野に、司会のMichiをはじめとした会場も思わず「小野さん最高ですね!」と笑顔に。さらに「わたし、逆さ吊りにもされたこともあるんです。台本にそんなこと書いてあったっけ、と思いながら。髪の毛も逆さまになっちゃって。いろいろやらされましたね」と笑いながら振り返った。

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 さらに、放送途中で登場した、山口豪久山口暁)演じるライダーマン/結城丈二について質問が及ぶと、宮内も「向こうはデストロンの方からから来て、(善悪が)半分半分みたいな感じだったから、最初は口を利かないんですよ。なんとなく2人でロケバスに乗った時も、弁当を食うときも離れていた。でも途中から、V3とコンビを組むようになってからは一緒に飯も食うし、友情を抱えて、という画が撮れたけどね」と笑ってみせた。

 そんなイベントも終盤を迎え、最後にはファンからの熱いアンコールに応え、デストロン戦闘員にふんしたMCの Michi Yamato と戦うアクションを披露した宮内。軽快なフットワークで相手をいなし、とどめの変身ポーズを決めると、会場のファンも一体となって両拳を突き上げて変身。まさに会場の熱気は最高潮に達した。(取材・文:壬生智裕)

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