「ばけばけ」トミー・バストウ、生涯日本で仕事したい ヘブンとの出会いで人生が変化

連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)でヒロイン・トキ(高石あかり ※高=はしごだか)の夫レフカダ・ヘブンを演じているトミー・バストウ。1,767人のオーディション応募者の中からヘブン役に抜てきされ、歴史ある朝ドラに初出演したトミーは、「本作が終わってもまた朝ドラに出演したいか」と尋ねられると、「もちろん、もちろん」と笑顔で即答し、日本でのさらなる活躍に意欲を見せた。
連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
トミーは、朝ドラ出演について「ありがたいです。14歳から俳優として活躍してきましたが、仕事がない時期が長かった。それが今回、1年間ずっとお芝居をさせていただけた」と嬉しそうに話し、「私は10年くらい日本語を勉強してきて、日本が大好き。朝ドラに出演するのは夢が叶ったという気持ち。できれば、亡くなるまで日本で仕事をしたい」と大好きな日本でのさらなる飛躍に期待を寄せる。
ヘブンはカタコトの日本語を話すが、トミー自身は流暢に話している。台本の段階で文章や単語のとっ散らかったカタコト日本語セリフを見て、「セリフを覚えるのが思ったより難しかった」と感想を述べる。「日本語がペラペラという設定の役を務めた『SHOGUN 将軍』(2024)の方が大変でした。今回はそれよりもリラックスしてできました」と照れ笑いを浮かべて回顧する。
演じるヘブンについては「尊敬します」と述べ、「なぜなら100年以上前に日本語を勉強していた。(習得するのは)並大抵のことではなかったと思います。その頃は、日本に行く人もまだ少なかった。そこへあえて飛び込んでいったところがすごい」と共感を覚えたといい、「出雲大社に初めて入った外国人がハーンさんで、外国人の役者として初めて撮影させてもらえたのが私。その時は、ハーンさんに少し近づけたと思いました」と話す。
朝ドラは日本でもファンの多い作品だが、反響の大きさについて聞かれると、「撮影段階はそうでもなかったですが、始まると視聴者が毎日ドラマを見続けていることを知り、感動しました。毎日『ばけばけを見ています』って声をかけられて、人生が良くなりました。言葉が出てこないくらい、ありがたいです」と述べ、日本の視聴者に感謝する。
会談、ホラー、超常現象について興味はあるかと尋ねられると、「信じていないわけではありません。なぜかというと、私はホラー映画が大好きだから」と述べ、自身のオカルト体験も紹介。「一回だけタイに行ったとき、寝不足で、ベッドの端に黒髪の人らしき影が座っていたのを見たんです。金縛りは10年前から経験しています」とおどけつつ、過去の経験を振り返った。
本作での演技の自己採点を聞かれると、「今はまだわかりません」と点数化を避け、「終わる頃にわかるかも知れません。ヘブン(ハーン)さんはいい人。偉い人で、(演じるのは)緊張しました。でも、私と同じで知らない国で全身全霊で頑張っているところに本当に共感できた」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)


