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「豊臣兄弟!」松下洸平を家康役に起用した理由 現代に通じるキャラクター像を制作統括が語る

第5回より松下洸平演じる松平元康
第5回より松下洸平演じる松平元康 - (C)NHK

 仲野太賀主演による大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)で松平元康(のちの徳川家康)を演じる松下洸平(38)。昨今では「どうする家康」(2023)で松本潤が同役にふんし、これまで大河ドラマで多くの人物が演じてきたが、本作ではやや風変わりな人物像となっている。そんな家康に松下をキャスティングした理由を、制作統括の松川博敬チーフプロデューサーが語った。

【画像】松平元康、すねて飯をむしゃむしゃ

 大河ドラマ第65作となる本作は、戦国乱世を舞台に、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」と言わしめた天下一の補佐役・豊臣秀長(小一郎/仲野太賀)の目線で戦国時代を描くサクセスストーリー。脚本を担当するのはTBS日曜劇場「半沢直樹」「VIVANT」、連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸

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 松下洸平にとって大河ドラマへの出演は2024年放送の「光る君へ」以来2度目、2年ぶり。平安時代を舞台にした「光る君へ」では主人公・まひろ(吉高由里子/紫式部)が出会う宋育ちの見習い医師・周明というオリジナルキャラクターを演じ、反響を呼んだ。

 家康といえば、戦国乱世に終止符を打ち、江戸幕府初代将軍として泰平の世を築いた人物。「豊臣兄弟!」では、織田信長(小栗旬)亡きあと天下を狙う豊臣兄弟(秀吉/池松壮亮・秀長)に立ちはだかるライバルとして描かれる。

 本作で描かれる家康像を「ちょっと面白いですよね」と笑う松川CP。

 「皆さんご存じのように、秀吉のあとに天下をとるのが家康なんですけども、秀長と家康はとても仲が良かったというエピソードが残っているんですね。秀長が家康を奈良の大和郡山に招いて接待していることなどから、実は家康が秀長にシンパシーを寄せていたのではないかという仮説に基づいて、この後ストーリーを作っていきます。兄弟の末路をどう描くかは未定なんですけれども、秀吉がのちにどんどん暴走していき、いよいよ病床の秀長が力尽きる時に、その先の世を家康に託すようなことになるのではないかなと想像していて。そういったこともイメージしながら松下洸平さんにお願いしました。家康のキャラクター像については松下さんにオファーした時にご説明しているのですが、受けていただいた時にすごく悩まれたみたいで。“どういうふうに自分なりの家康をやろうか”と考えていたらしいんですけど、脚本を読んだら“このままやれば十分変わった家康になる”と。ご本人的にはとても満足されているようです」

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 家康の初登場は第3回。主君・今川義元(大鶴義丹)の命を受け大高城への兵糧入れのミッションを見事果たしながらも「思ったほど敵の手ごたえがなくうまくことが運び過ぎているように思いましてな」とクールな姿勢。かと思えば、第4回で桶狭間の戦いにて義元が信長の軍に討たれると、周囲が慌ただしく撤退の準備を進める中で「我々が必死に守った兵糧じゃ。すべて信長に奪われたのでは癪ではないか!」「少しでも減らしてやるのよ」と大人げない態度を見せていた。そして、第5回では「どうすれば松平様のようにお偉くなれますでしょうか」と問う藤吉郎(秀吉)に家康は助言を与えながらも、陰で「すべて逆のことを言うてやったわ」「織田の下侍になんでわしの考えを教えねばならぬ」とせせら笑っていた。

 そんな家康を、松川CPは「一筋縄ではいかないキャラクター」と評する。

 「僕が想像している本作の家康は、別に天下を取ることには興味がないんだけど、結果的に転がり込んじゃったと言いますか。現代の若者の感覚に近い人かなと。小一郎にもそうした現代的な感覚で戦国時代に飛び込ませたいところがあって。小一郎って元々農民として生きていくつもりが何の因果か武士の世に飛び込んだところが現代人の感覚に似ているかなと。もっと言うと、小栗旬さんが『信長協奏曲』で演じた現代人の高校生サブローが戦国に飛び込むという感覚に近いものがあります。同じく家康も現代人の感覚と似ているんじゃないかな。そこに秀長と通じ合うところがあって、将来友情が芽生えたりするのかなと想像しています」

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 松下のほか、今後もユニークなキャラクターが続々登場するといい「現場は若い力にあふれている」と松川CPは話す。

 「(秀吉の参謀となる軍師)竹中半兵衛の菅田将暉さん、とっても面白いキャラクターですし、ぜひ注目していただきたいです。近いところでいうと(木曽川での運送に携わる土豪)蜂須賀正勝役の高橋努さんもとてもいい味を出しています。蜂須賀って、過去にレスラーの大仁田厚さんとか大柄な方が演じてこられましたが、高橋さんは独特の哀愁があって、とても人間味に溢れていて。このドラマは“王道の戦国ドラマ”と言っていただいていますが、ある意味、期待されていることは裏切りたくないなと思っているので、視聴者の方が期待する有名武将には期待通りの活躍をしてもらおうと思っています。去年の1月に大きな若手オーディションを行ったのですが、そこで選ばれた方がどんどんキャスティングされて現場に入っていくなかで大河ドラマ初出演の方も多く、これを土台にさらに上のステージにステップアップしてほしいという期待もあります」

 大河ドラマ初出演となる顔ぶれも多く、今後、石田三成役の松本怜生、森乱役の市川團子、加藤清正役の伊藤絃、黒田官兵衛役の倉悠貴ら若手が盛り上げる。(編集部・石井百合子)

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