「ばけばけ」トキの出産シーンで“奇跡” 高石あかりの誕生日に撮影「夢が叶った1日」

6日に放送された連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)第22週・第110回では、ヒロイン・トキ(高石あかり ※高=はしごだか)と夫・ヘブン(トミー・バストウ)の間に男の子が誕生した。奇しくも、出産シーンが撮影されたのは、主演を務める高石の誕生日(12月19日)で、高石は同シーンに並々ならぬ意欲を燃やして撮影に臨んでいたという。制作統括の橋爪國臣が、当該シーンの裏話を語った。
連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
橋爪は、第22週でトキの出産シーンを盛り込んだことについて「子供が生まれるのは喜ばしいこと。この週は、子供が生まれた喜びによって、トキとヘブンがどういう関係であるかを、改めてきちんと描けた週となりました」と話す。「どんな夫婦も、子供がいるからこそ、一緒にいる、離れないということがあります。トキとヘブンも、子供の誕生をきっかけに再び深く結びついていきます」
橋爪曰く、出産シーンは高石が強く望んでいたという。「高石さんの夢の一つが、朝ドラに出て、役として子供を産むシーンを演じることだったそうです。トキ役に決まった時から『子供を産むシーンはありますか?』とずっと尋ねていました。今週の台本が出た時に『夢が叶いました!』って喜んでくれたんです」と本人の反応を振り返った。
撮影日が高石の誕生日と重なったのは偶然だった。「みんなで高石さんの誕生日のお祝いをしてから、出産シーンを撮りました。高石さんにとっては、出産シーンも含め、素敵な誕生日プレゼントになったと思います。もちろん狙ったわけではなく、順番に撮っていたら、偶然、誕生日が出産シーンの撮影となりました。高石さんは、ずっと前から楽しみにしていたはず。夢が叶った1日だったと思います」
「当初は、出産シーンがないかもと話していた時期もありました。でも、ふじき(みつ彦/脚本)さんは一大事件だから書かないと話していました。それを描くことで、ヘブンの喜びなどが見えてくるんです。『ないかもしれない』という話をしていたからこそ、高石さんは逆に喜んでいました。あのシーンがあることで、トキやフミの心に背負ったもの、モヤモヤが一時的に吹き飛んでしまう。みんなが出産の喜びに浸れる、そんなシーンになったらいいなと思っていました」
また橋爪は、新生児の子役の登場が撮影現場の雰囲気を変えたとも明かし、「空気感ががらりと変わりました。赤ちゃんが来ると、みんな自然と頬が緩みますし、可愛いねって。(子役の)ご両親も来ていて、出演者と話をしたりしていました」と和やかな現場の様子を振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)


