マーク・ハミル、日本での日々は「常に心に」新作映画『サンキュー、チャック』は妻が認めた“キャリア最高作”に!

『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役でおなじみのマーク・ハミルが、スティーヴン・キング原作の新作映画『サンキュー、チャック』(公開中)について、日本への思いと共に手応えを明かした。
『サンキュー、チャック』は、相次ぐ自然災害や通信手段の断絶など、世界が崩壊の兆しを見せるなか、突如として現れた不可解な広告に登場する男性“チャールズ・クランツ”の数奇な人生を追う物語。不穏な導入の物語が、チャールズの人生が解き明かされていくなかで、生きることの価値や素晴らしさを問いかける味わい深いドラマへと変化していく感動作だ。
チャックことチャールズ・クランツを演じるのは『アベンジャーズ』シリーズのロキ役で知られるトム・ヒドルストン。マークは、幼少期のチャックを育てた、祖父のアルビー役を務める。
チャックを無償の愛で支えるアルビーは、家族で暮らす家にまつわる、ある重大な秘密を隠した、キング作品らしい“恐怖”も象徴するキャラクター。この複雑な役を見事に表現したマークは「映画でこのような台本は読んだことがありませんでした」と、驚きの出会いを振り返る。
「監督のマイク・フラナガンから『スティーヴン・キングの物語で君にぴったりの役がある』と言われたときは、何か壮大なホラー映画だろうと想像していたんです。今思えば、それが良かったのかもしれない。実際に脚本を読み、正反対の物語だと気づいた時の衝撃は言いようがありません。キング作品としては本当に予想外のものでした」
「もっとも、キングは『スタンド・バイ・ミー』の原作である『The Body』(死体)や『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』も書いていますからね。驚くべきことではないのかもしれません。ただ、今でも多くの人が“スティーヴン・キング”と聞くと、恐怖や超常現象を連想します。だからこそ『サンキュー、チャック』も意外性があって衝撃的な作品になったのでしょう。フラナガンの脚色も素晴らしいものでした」
俳優としてはもちろん、「バットマン」アニメシリーズのジョーカー役など、実力派声優としても知られるマーク。近年は実写作品でも要所を締める重厚な演技を披露し、さらなる魅力を発揮している。そんな彼にとって、本作の演技は“キャリアナンバーワン”といえるものになったようだ。
「妻が『今までのあなたの仕事の中で、これが一番好きだわ』と言ってくれたんです。もう長いこと連れ添っている相手ですし、“妻が幸せなら、人生は幸せ”(Happy wife, happy life)ですからね(笑)。それは、私にとって大きな意味があることです」
世界の終わりを描きながら、観客の心に温かい感情を残す本作。マークは、トロント国際映画祭における観客の反応が忘れられないという。「観客にどう受け入れられるかは、実際に見るまでわかりません。トロント映画祭の上映では、みんなが、ここぞという場面で笑い、拍手が起こり、最後には涙してくれた。観客が私たちと共にいてくれたことに本当に感動しました」
そして、日本の観客も映画の魅力を味わってもらえるはずだと確信をもっている。「10代の頃、2年ほど日本に住んでいたこともあり、日本は常に私の心の中にあります。日本の皆さんのことを愛していますし、日本という国も愛しています。本当に素晴らしい場所です。こうして(リモートインタビューの)Zoomの画面越しではなく、今そこにいられたらいいのにと思っています」
「日本の皆さんは、いつも信じられないほど熱心に映画をサポートしてくれます。週末になると電車で東京に新作映画を観に行っていましたし、そこには世界でも最高の観客がいました。また皆さんに会えるのが待ちきれません。いつか戻れる日を待っていますよ」(編集部・入倉功一)
映画『サンキュー、チャック』は全国公開中


