巨匠リドリー・スコットが「間違いなくスターだと思った」と追いかけていた若き俳優

巨匠リドリー・スコット監督最新作『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)のロンドンプレミアが開催され、スコット監督が次世代スターの呼び声高いジェイコブ・エロルディ(『嵐が丘』『フランケンシュタイン』)を主演に起用した理由などを明かした。
【画像】豪華キャストがずらり!『ラスト・サバイバー』ロンドンプレミアの様子
「史上最高のディストピア小説」の一つとも称されるピーター・ヘラーの同名ベストセラー小説を映画化した本作では、謎のパンデミックで人口の90%が死滅し、人間性を失った者たちが奪い合い殺し合う荒廃した世界で、わずかな希望を追い求める主人公ヒッグのドラマが描かれる。プレミアには、スコット監督、ヒッグ役のジェイコブをはじめ、ヒッグと共同戦線を張る元軍人バングリー役のジョシュ・ブローリン、ヒッグが出会う女性シーマ役のマーガレット・クアリー、シーマの父ジャック役のガイ・ピアース、そしてベネディクト・ウォンら実力派キャスト陣が集結した。
スコット監督は主演を任せたエロルディについて、「彼には以前から目をつけていました。僕は才能のある人を見つけるのが得意で、彼は間違いなくスターだと思ったんです。それで、しばらく前から別の作品で彼を追っていました」とずっと目をつけていたと告白。「西部劇を撮っていて、その作品で彼を候補として考えていたんです。だから、すでに彼には興味を持っていました。そこへ今回の話が来て、すぐに電話して『やってみないか?』と声をかけました」と次世代スターとの初タッグの経緯を明かした。
エロルディも「この映画に参加した理由は監督が、リドリー・スコットだからです。彼は期待をはるかに超えていました。本当に素晴らしい人です」とスコット監督に心酔している様子だ。
また、過酷な世界を力強く生き抜くバングリーを演じたジョシュは、スコット監督流の撮影を「彼は、ある種の“計算された混沌”を作り出す人なんです。物事をあえて曖昧なままにして、決まったやり方に頼らない。物語はちゃんとある。でも彼は、役者に少しバランスを崩したような状態でいてほしいんです。そうすることで……魔法のような瞬間が作品に入り込む余地が生まれるんです」と表現。「だから、映画というより舞台をやっているような感覚なんです。彼と仕事をするのは大好きです。最高の意味で、とてもスリリングなんですよ」と振り返った。
ジョシュは劇中、バディのような関係となるヒッグを演じたエロルディに関しては、「彼は、昔ながらの映画作りに、とても敬意を払っているんです。だから彼は、自然とそうしたやり方に溶け込めたんだと思います。彼との信頼関係を築くのは、おそらく一番簡単でした。本当に好きですし、尊敬しています。それは彼がイケメンだからというわけじゃない。まあ、そんなにイケメンとは思っていませんけど(笑)」とジョークを交えながらたたえた。
ヒッグと同じく希望を追い求めるシーマ役を演じたマーガレットは「この映画の世界観が本当に美しくて、どこか詩的で夢のような雰囲気があるんです。終末世界を描いた映画で、こんな世界観がつくられるとは思っていませんでした」と本作の魅力をアピールしている。
また、エロルディの“静”の演技が光る、本編映像も公開された。ヒッグがある出来事をきっかけに、それまで共に暮らしていたバングリーの元を離れる決意を固め、旅立つ準備をしている場面だ。何かを訴えるように言葉を絞り出すヒッグの左手には“平和だった日々の象徴”でもある、亡き妻との結婚指輪が今もなお輝いていて……。わずかな希望を追い求めて旅立つヒッグに待ち受けているものとは?



