「仮面ライダーマイス」秋谷郁甫、“マイスター”の新主人公で魅せる2つの顔【インタビュー】

 令和仮面ライダーシリーズ第8作「仮面ライダーマイス」(9月6日午前9時スタート・テレビ朝日系)が、まもなく初回放送を迎える。古くから続く名家に仕える“マイスター”の主人公・音澄宙が、「ネズミ」をモチーフにした仮面ライダーマイスに変身し、人間を捕食する謎のモンスター「不可思議」(ふかしぎ)に立ち向かう。仮面ライダー生誕55周年のアニバーサリーイヤーに主演として抜てきされた俳優・秋谷郁甫(あきや・いくほ/22)がインタビューに応じ、歴代の俳優から主演のバトンを受け取った心境、本作で演じる音澄の魅力について語った。

【動画インタビュー】「電王」に夢中になった青年が主演に!新主人公の役づくり秘話

佐藤健の演技&赤楚衛二の助言がモチベーションに

仮面ライダーレジェンドからのバトンを受け取る - 写真:高野広美

 秋谷は、出演発表時のコメントで「幼いころは『電王』が大好きな“仮面ライダーっ子”」と「仮面ライダー電王」(2007~2008)の名前を挙げていた。「『電王』は初めて観た仮面ライダー作品です。普段は弱々しい主人公の野上良太郎が、イマジン(※劇中に登場する未来人)に憑依されると人格が変わり、戦い方やフォームも変化する設定にものすごく心躍っていました」と当時を懐かしむ。

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 野上良太郎役を務めた佐藤健が劇中で披露した変幻自在の演技は、俳優として大きな刺激になったという。「幼い頃は純粋に佐藤さんの演技に魅了されていましたが、大人になって役者というお仕事をさせていただく中で、改めて佐藤さんの演じ分けはとてつもない技術だとその凄さを実感しました。1年間役と向き合い続けることがどれほどのことか、考えるだけでも本当に大変なことだと思います。自分もこれからの1年間、音澄宙役と向き合っていく大きなモチベーションになりました」

 秋谷は主演を務めるにあたり、所属事務所の先輩であり、「仮面ライダービルド」(2017~2018)で万丈龍我/仮面ライダークローズ役を務めた赤楚衛二からアドバイスを受けた。

 「特撮作品に関わっているスタッフのみなさんは、本当に長い年数携わっていらっしゃる方が多く、赤楚さんとお食事に行かせていただいた時も『今回こういう方々とご一緒させてもらっています』とお話ししたら、『俺もお世話になったよ』といった話を聞くことができました。赤楚くんからは『特撮の撮影現場は温かい雰囲気だから、自分なりに自由に思う通りにやったらいい』とお声をかけていただきました。過去に現場を経験されている赤楚くんからそういった言葉を聞けたことで安心感が生まれて、落ち着いて撮影に臨むことができたと感じています」

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お嬢様・瑞生優菜との関係性

名家のお嬢様に仕える音澄 - (C)2026 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 マイスターの音澄宙は、料理、掃除、修理など何でもこなすプロフェッショナルだ。初めて役の設定を聞いた時は「自分にできるかな……」と不安もあったという。

 「お嬢様のお世話をする執事として、身の回りのことや家事全般を完璧にこなせる必要があります。音澄にとって、日常のルーティンであり『当たり前のこと』として存在しているので、第1話から手慣れた雰囲気を表現できるように、準備しなければいけないと思いました。普段から自分の部屋の掃除はしていますが、料理はあまりしていなかったので、そういった部分も含めてしっかり準備して臨もうと意識しました」

 主人であるお嬢様・瑞生優菜(堀川梨心)とは信頼関係で結ばれたバディで、音澄は彼女との約束のため、仮面ライダーマイスとして不可思議を倒していく。

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 「優菜との関係性の魅力は、宙の“2つの顔”が見られる点だと思います。マイスターと執事として敬語で話す関係性を見せつつ、2人きりになったり、気持ちがほぐれたりする瞬間、音澄はタメ口で少しワイルドになるんです。そこだけを切り取ると、兄妹のような雰囲気もあり、長年一緒に過ごしてきた2人だからこそ生まれる空気感だと感じています。1つ1つのリアクションに対して『ここは執事として』『ここは少しお兄ちゃんっぽく』と細かく確認しながら、丁寧に演じています」

仮面ライダーマイスのアクションは“手”に注目

変身後の仮面ライダーマイス - (C)2026 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 仮面ライダーマイスを演じるのは、令和仮面ライダーシリーズでメインライダーを多く担当するスーツアクター・中田裕士だ。秋谷は中田演じるマイスのアクションについて「とにかくクールです!」と切り出し、特にマイスの「手」に注目してほしいとアピールする。

 「僕が特に好きなのは、手の表現です。手元がすごくセクシーなんです。ふと中田さんの手を見ると、ファイティングポーズひとつ取っても、どこか力が抜けた脱力感があります。肩の力を抜いてリラックスした状態で敵と対峙しているクールさがあり、そこがすごくカッコいいんです」

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 アクションシーンでは、中田が近くで見守っている状態で撮影ができているという。「僕が撮影している時は、すぐ隣やモニター越しでサポートやアドバイスをしてくださいます。特に嬉しかったのは、僕がアクションに精一杯で気持ちの整理まで意識が回っていない時に、中田さんが藤田慧アクション監督に『宙の人間性を考えると、ここはこういう手(の動き)になるんじゃないか』と提案してくださったことです。中田さんと一緒に仮面ライダーマイスを作り上げている感覚があって、本当に嬉しかったです。中田さんとは『1年間、2人でかっこいいマイスを作っていこうね』と話しているので、これからもたくさんコミュニケーションを取りながら頑張っていきたいです」

1年後、第1話を観返して成長を感じたい

「仮面ライダー」主演として1年間走り抜ける!(写真:高野広美)

 秋谷にとって、「仮面ライダーマイス」は初の主演作となる。「最初は初主演作ということもあり、すごく肩に力が入っていていました。でも、撮影を重ねていくうちに『自分が引っ張っていかなきゃ』という気持ちから、少しずつ『神輿を担いでもらっている』感覚に変わってきました。主演という立派な神輿を、たくさんのスタッフさんやキャストのみなさんが担いでくださっているからこそ、座長として立つことができている。本当に感謝しかありません」

 主演として、撮影現場で意識していることは何だろうか。「みなさんの胸を借りながら、甘えてしまっている部分も多々ありますが、自分が先頭に立つことが多いからこそ、『みんなで同じ方向に向かって進んでいく』という意識を常に持って撮影しています」

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 「仮面ライダーマイス」の撮影現場は毎日が“学びの連続”だ。「学んだことを全て吸収したい」と気合十分な秋谷は、「人は成長すると顔つきが変わると思っています。仮面ライダーという作品で初主演を務め、素敵なスタッフやキャストのみなさんと1年間を過ごせるのは本当に幸せなことです。1年後、第1話の放送を見返した後に鏡で自分の顔を見た時、『少し顔つきが変わったかも』と思えるように、人としても役者としても成長したいです」と力強く宣言していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「仮面ライダーマイス」は9月6日(日)午前9時~テレビ朝日系にてスタート

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