「豊臣兄弟!」家康メイン回を描く理由 「かなり異色」制作統括が予告

第34回より家康(松下洸平)と息子
第34回より家康(松下洸平)と息子 - (C)NHK

 仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)の9月6日・第34回では、松下洸平演じる徳川家康を主軸にしたエピソードが描かれる。なぜこのタイミングで家康を描く回をもうけたのか、その理由を制作統括の松川博敬チーフプロデューサーが語った。

【画像】徳川四天王集結!第34回場面写真

 大河ドラマ第65作となる本作は、豊臣秀吉を支えた弟・秀長(小一郎/仲野)の目線で戦国時代を描くサクセスストーリー。現段階で第33回まで放送されたが、松川CPは反響について「第27回「本能寺の変」以降、さらに視聴者の熱量が上がっているのをひしひしと感じている」と話す。

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 「印象的なことで言うと、大河ドラマやNHKのロイヤルカスタマーが60代から70代なんですけれど、その方々からお孫さんが一生懸命観ていて、それにつられて娘さん世代が見始めているというお手紙をいただいて。もともと、小学生世代をはじめ大河ドラマに触れてこなかった視聴者層を取り込みたい狙いもあったので、そうした世代を超えた広がりを大変うれしく思います」

 織田信長(小栗旬)が明智光秀(要潤)に討たれた「本能寺の変」以降、秀吉(池松壮亮)が天下取りに動き出した。「秀吉が2段、3段とギアを上げて、天下取りにまっしぐらになっている一方、小一郎はまだ心がついていかず兄弟に温度差があった。第33回では北庄城が落城して市(宮崎あおい※崎=たつさき)、柴田勝家(山口馬木也)が亡くなり、小一郎が心を痛めるんだけれど、終盤には小一郎も一気にギアを上げてついに二馬力で天下取りに向かっていく。天下一統編の後編に突入するのが第33回でした」

 そして第34回、翌35回にわたって「小牧・長久手の戦い」が描かれる。秀吉軍と、織田信雄(山脇辰哉)・徳川家康の連合軍が激突する。

 「第34回が「最強のライバル」というタイトルなんですけど、徳川家康を主軸にした回になっています。家康がなぜ羽柴との決戦に挑むのか、彼の苦難の半生を振り返りながら描く、かなり異色な回です。なぜこの回を作ったのかというと、松下洸平さんが今まで演じてきた、我々が描いてきた家康が、果たしてここで熱くなるだろうかと疑問が生じたからです。“羽柴と全面戦争してやる!”という覚悟に至るまでを丁寧に描く必要があると思いました。家康の半生は不遇だったと思うんです。生き残るために息子と妻を殺さねばならなかった。ずっと我慢をしてきて、羽柴兄弟からのプレッシャーも、のむしかないと諦めているんですけど、その彼がついに立ち上がる。その過程を描くことで“家康がひねくれているのは、こういう過去があって、諦めの人生の中で、ずっと伏せて我慢してきたからなんだとおわかりいただけると思います」

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 今後の展開については「第41回まで羽柴(豊臣)兄弟と家康の対決が続き、家康が上洛・臣従したのちは秀次(山田涼介)という内なる敵が出てくる……という感じですね」と予告する松川CP。

 最終回が何回になるのかは現時点では発表されていないが、「これまでメインキャストに関してはフェードアウトではなく最期を描くこともありますし、描かないとしても最後の見せ場を作って送り出していっているので、そういう意味では、おそらく秀吉の死後生き残った人たちの最期というのはしっかり描かなければと思っています」と現時点での方向性を明かした。(編集部・石井百合子)

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