菅田将暉が長編映画監督デビュー 故・青山真治監督の小説『死の谷’95』を映画化「嬉しいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃ」

原作の故・青山真治監督、監督・脚本・主演の菅田将暉、監督・脚本の山田健人
原作の故・青山真治監督、監督・脚本・主演の菅田将暉、監督・脚本の山田健人

 俳優の菅田将暉が、2022年3月に逝去した映画監督・青山真治の長編小説を映画化する『死の谷’95』で初めて長編映画の監督を務めることが明らかになった。菅田が脚本・主演も兼任し、共同脚本・監督に菅田が信頼を寄せる演出家の山田健人、共同脚本に多摩美術大学で青山の教えを受けた映画監督・ミュージシャンの甫木元空が名を連ねる。撮影は今年10月開始、公開は2027年予定。

【画像】菅田将暉主演・青山真治監督『共喰い』

 物語は、大学教授として社会的な成功を収める兄・一郎と、何者でもない自分を自覚する弟・次郎。対照的な道を歩む「似ていない兄弟」の再会からはじまる。一郎から、嫂(あによめ)・直美の素行調査を依頼された次郎は彼女を追い、海岸沿いのホテルへと向かう。そこで彼が見たものは、霧に包まれた海へと消えていく直美の後ろ姿だった。それから数年後、探偵業を営む次郎のもとへ、元自衛官の鹿群から、失踪した女・幸子を捜してほしいと依頼が入る。

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 2013年公開の映画『共喰い』での青山監督との出会いが映画人として最も重要なターニングポイントと語る菅田。映画化にあたり、菅田は「青山さんが亡くなった翌年、映画『共喰い』のみんなでご飯に行きました。その時、プロデューサーの甲斐さんに渡された本が「死の谷’95」でした。青山真治監督は、僕の人生を変えた人です。また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです。嬉しいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃです。そんな想像を絶する旅に、山田健人を巻き込み、元々、青山真治に人生を翻弄されている甫木元空も巻き込み、他スタッフ・キャスト色んな人を巻き込み巻き込み、現在、映画制作の準備をしています。主演、監督、脚本、と、未知数な日々ですが、青山組を思い出しつつ、山田監督とフレッシュに、映画を楽しもうと思っています。こんな機会を頂けて、感謝しています。まずは目指せクランクインなのですが、映画館でお会いできる日を楽しみにしています」とコメント。

 共同で監督・脚本を務める山田は「長編映画に向き合う日々はなにもかも学びの日々です。今回ご一緒するキャストやスタッフの皆さんからもらった分だけ、私からも皆さんにお返しできるよう、まずは目の前のことに集中するのみです。もちろん演出家としての自分の知見も最大限発揮して、文字通り面白い作品にできたらなと思っております。この経験を経て自分もまた成長できる予感がしていて、楽しみです。青山さんありがとうございます」としている。山田は、2019年に菅田が初めて監督を務めたショートフィルム「クローバー」で監督補佐を担当している。

 プロデュースを、過去に青山監督の映画『サッド ヴァケイション』や映画『共喰い』を手掛けてきた甲斐真樹。アニメーション映画『超かぐや姫!』や、『劇場版モノノ怪』シリーズ、テレビアニメ「日本三國」などの株式会社ツインエンジンと、映画『日日是好日』や映画『おーい、応為』などの株式会社ヨアケとの共同配給によって劇場公開される。

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