エミリー・ブラント、スピルバーグ監督に涙の電話 巨匠とのタッグ「今、世界で一番幸運な俳優です」

 スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ディスクロージャー・デイ』(10月1日全国公開)で主人公・マーガレットを演じるエミリー・ブラントがインタビューに応じ、巨匠と二人三脚で作り上げたキャラクターについて語った。

【動画インタビュー】エミリー・ブラント、巨匠スピルバーグとのタッグを回顧

 SF映画の金字塔『未知との遭遇』などを手がけたスピルバーグが、人類の存在に関するミステリーとその真実をめぐる攻防を描く本作。エミリー演じるマーガレットは、世界をひっくり返すほどの秘密と深い繋がりがある気象予報士で、その秘密を“開示”しようとする中で、謎の組織に追われることになる。

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 スピルバーグ監督との最初のミーティングでは、物語の冒頭部分だけが伝えられ、マーガレットについて「極めて非凡な出来事を経験することになる、実に並外れたキャラクターです」と説明があったという。自宅に脚本を持ち帰ったエミリーは、その後に待ち受ける展開に衝撃を受けたという。

 「実際に(脚本を)読み進めていくと、本当に、息をのむほどの衝撃を受けました。もちろん、物語は猛烈なスピード感で展開する、まさに生死をかけたレースのような様相を呈しています。例えるなら、暴走列車のような勢いです。でも、その作品の中で彼が掘り下げているテーマ、そして『宇宙における人類の立ち位置とは何か』という実存的な問いを巡る壮大なアイデアの数々に、私はすっかり心を奪われてしまいました。すぐに彼に電話をかけ、涙を流しながらこう伝えたのです。『私は今、世界で一番幸運な俳優です』と」

(C) Universal Studios. All Rights Reserved.

 エミリーは、スピルバーグ監督とマーガレットについて何週間も話し合いを重ねた。「彼女はまさに“スピルバーグらしい”キャラクターなんです。彼女はアウトサイダーです。手に負えない状況に置かれています。答えを持っているわけではありません。スティーヴンは、観客が自分を重ねられるような、人間味あふれる、共感できるキャラクターに強く惹かれるんだと思います。彼らの恐れや勝利を理解できるんです。なぜなら、彼らはエリート的なアクションヒーローではないですから」

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 劇中、マーガレットはとある理由で韓国語とロシア語を話す。2か国語を同時に習うのは至難の業だが、エミリーは5か月という準備期間の中で、計画的に語学学習に励んだ。

 「素晴らしいロシア語の先生と韓国語の先生がいて、彼らと過ごす時間もたっぷりありました。Zoomでレッスンもしました。先生たちには、その言語をすごくゆっくり録音してもらったんです。音節ごとにです。それからだんだん速く、さらに速く、そして、すごく速く録音してもらいました」

 巨匠と念願のタッグを組んだエミリーは「彼は至高の存在。本当に尊敬すべき存在です」と切り出し、「映画に携わる者なら誰もが彼を崇拝しています。彼の魅力はその喜びにあるんです。まるで子供みたいです。大きな子供のようなんです。そして、尽きることのない情熱があります。彼はただ、人々を魅了するという使命に燃えているんです。私は彼のその喜びに満ちた姿が本当に素晴らしいと思いました。彼は気難しくもなければ、近寄りがたい存在でもありません。本当に、みんなのお父さんのような存在なんです」と振り返る。

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 未確認異常現象(UAP)や地球外生命体について、スピルバーグ監督が現在の視点で具現化した本作。エミリーは、マーガレットを演じたことで、UFOや宇宙人に対する見方が「完全に変わった」と明かした。

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 「純粋に興味を強く掻き立てられたんだと思います。これまで、手に入るものは何でも観てしまうような『深みにはまる』ようなことはなかったんですが、この役をもらった時は、議会の公聴会をすべて観ました。ドキュメンタリーもすべて観ましたし、スティーヴンの昔の映画も観始めました。『未知との遭遇』も改めて見返しましたしね。もちろん、『E.T.』ももう一度観ましたよ」

 「私としては、自分たちだけが宇宙に存在し、唯一の文明だと考えるのは傲慢だと思います。なぜなら、私たちにはまだ未知のことがあまりにも多いからです。今年だけで海から1000種もの新種が発見されたばかりなんです。それも、私たちの住むこの惑星での話です。それなのに、なぜ宇宙の彼方に何があるかを知っているなどと決めつけられるでしょうか?」

 ハリウッドの最前線で、50年以上にわたって名作の数々を生み出してきたスピルバーグ監督。未だ多くの謎に包まれている本作について、エミリーは「ただ、この息もつかせぬ、心臓が高鳴るようなスリル満点の旅を、観客の皆さんが楽しんで下さることを願っています。そして、この映画が伝えるメッセージに、深い感銘を受けて下さったらうれしいです」とアピールしていた。(編集部・倉本拓弥)

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