ドリュー・バリモア　インタビュー

 あの時代に、女性たちが犯罪者と闘うシチュエーションでも、弁解じみたと ころがなくて、よかったわ。彼女たちは女らしく、セクシーよ。

男性をバッシン グしないし、熱心なフェミニストでもない。 彼女たちは、あのシリーズで、 そういう雰囲気をとてもうまく醸し出していた と思う。 今回私たちは、大きく進歩し たけれど、あの弁解しない潔さをまだ持ってる わ。

これ はすごいことよ。気持ちが いいの。 私はフェミニストになろうなんて思わない。他のどんな主義者でもないわ。強いて言えば、平等主義かしら。この映画の仕事はとても楽しくて、幸せだったわ。

これは、観客が純粋に楽しめる映画よね。アドレナリンがバンバン出るわ。それ が始めからの狙いだったの。

いいろんな要素をこの映画に取り入れたのよ。

映画を作ることで、観客に様々なこ とを伝えることができるしょ？　これこそが生きてるって実感させるものなの。

ビルがあのキャラクターを作り上げたのよ。誰もがあの役を彼にやってもらい たいと願っていたし、彼をボスレーそのものだと思ってるわ。心底、彼を信頼し てるのよ。

彼は、ボスレーのセリフを全て自分で書いたの。 彼は私たちを盛り立て、お互いに粋なジョークが言えるよう、お膳立てをしてく れたのよ。

もちろん。もう、みんな、別々の仕事に入ってるけどね。映画が完成した時は 祝杯をあげたわよ。 頑張ったもの。この映画を作ることで、独自のキャラクタ ーをものにすることができたの。

私たち、スキューバ・ダイヴィングもやったのよ。ハワイじゃ、滝からだって飛 び込んだわ。15メートルもある、とてつもなく大きな滝よ。カン・フーも学んだ わ。

キャメロンと私は、撮影が終わった後で、スカイ・ダイヴィングに行ったの。ス カイ・ダイヴィングって、毒蛇に襲われたような、私の人生で最悪の経験だった わ。

週末は「アリー・ｍｙ・ラブ」の撮影が入っていて、ルーシーは行けなかった の。映画のためにＴＶの撮影を休んだ埋め合わせをしなくちゃいけなかったか ら。

面白い脚本さえあればね。この手の映画は確実に人を呼べるし、誰もが続きを 観たいって思うでしょ。『ミッション：インポッシブル』みたいにね。

『チャーリーズ・エンジェル』には、何かがあるのよ。人々が親近感を持ち、人 間的な感情を呼び起こされる、何かがね。なぜって、たくさんの女の子が、チ ャーリーズ・エンジェルごっこをして大きくなるのよ。

彼女らはエンジェルの１ 人 と自分を重ねて見てたのよ。男の子だって、エンジェルたち が好きだわ。

ええ。女性だって、何でもできるのよ。すごいわ。 私たちが演じたエンジェルたちが、強い友情で結ばれ、争わず、お互いに励まし 合っているという点で、この映画が好きなのよ。何が一番楽しかったか、わかる でしょ。

ディラン（この映画での役）を演じられたことよ。彼女はクールだも の。私自身はクールに見せようとしても、うまくいかないのよ。

女性は誰でもクールになりたいと思ってるのよね。ディランを演じた私は、飛行 機からスカイダイヴしたり、サメのいる海でスキューバ・ダイヴィングをした り、３日間のサヴァイヴ ァル旅行に出かけたりしたわ。

カン・フーの稽古や宙 を舞う恐怖にも打ち勝ったの。これだけでも、私の人生の中では素晴らしい経験 だったのに、プロデューサーをやる恐怖までも克服できたのよ。 こんな機会が、若い女性に与えられたなんて信じられないことだと思う。

でも、 この映画は、男の子のためにも作ったのよ。ご存知のとおり、私は男の子が大好 きだから！（笑）

ゴア氏よ。なぜって、彼は環境を守っ てくれるし、女性だけでなく、人間全 体の権利を奪ったりしないから。みんなに言ったの。ちゃんと選挙に行ってよっ て。

誰でも自分の意見を持ち、みんな、この映画が好きだとか嫌いだとか、誰に投票 するかとか、自分で選択することができるのよ。もちろん、選ぶ時は冷静でいる ことが大切だけど。今回は、本当に興味深い大統領選だわ。世界は本当に、劇的 に変わるのよ。 誰が勝つか、でね。