J.R.Rトールキン原作のクラシック・ファンタジー『指輪物語』が、ピータ ー・ジャクソン監督によって映画化されるが、そのかなり野心的な3部作の中
で、ブランシェットはエルフ(妖精)の女王役を演じている。彼女が出てくるシ ーンの撮影には1ヵ月くらいしかかからなかったが、これらのシーンは2001
年、2002年、2003年に公開される3部作の中で使われることになってい る。ブランシェットは、エルフの君主の役を演じるのは新しい挑戦だったけれ
ど、妖精に扮するための人工装具を身につけてからは役作りもそれほど難しくな かったと言う。
「妖精の耳をつけたら、それから後は演じるだけよ」。この『指輪物語』の3部 作に出演するにあたって、ブランシェットはまた新しいアクセントを習得するこ
とになった──それも全て架空のアクセントだ。
「映画の中ではエルフ語(妖精の言葉)を話すんだけど、ケルト語にウェールズ 語が少し混ざったような言葉なの。実際にエルフ語の専門家や会話のコーチがい
るからいろいろと教えてもらったわ。エルフ語はとても美しい言葉だと思うわ」
この役は比較的小さな役だが、それ自体は全く気にならなかったと言う。
「こ の映画にすごく出たいと思ったし、それにピーター・ジャクソン監督と一緒に仕 事がしたかったの」。
さらに彼女の夫にも「これ以上君にピッタリの役はないと 思う」と言われたそうだ。
「彼は私が歴史劇向きの耳をしているって言うのよ」
とブランシェットは笑いながら言った。
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