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夏の大作に飽きたら、ミニシアターへ行こう!

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ミュージック・ビデオ セレクター
 イノウエ タケシ 


 アメリカン・コミックに関しては特に知識のない私ですが、原作者ダニエル・クロウズの画に関しては、何か見覚えがあるなあとは思っていました。ちょっと調べるとUSのオルタナ・バンド、アージ・オーバーキル(『パルプ・フィクション』でユマ・サーマンが家で踊るシーンの曲をやってました。最近何してるんだろ?)のジャケットなんかを手掛けてたりしたそうな。そしてそして、この『ゴースト・ワールド』というタイトルも、曲でこんなタイトルがあったと思い出してるとそれはエイミー・マンの曲。で、やっぱり原作の影響によって、この曲を作ったそうな。エイミーさんといえば、ポール・トーマス・アンダーソンにあの『マグノリア』を撮らせるきっかけの曲を作った(歌った)人。その『ゴースト・ワールド』という曲の詩に心地よい刺激を受け、即座に私も映画を観ました。

  主演のソーラ・バーチもスティーヴン・ブシェミも怪演しているし、オープニングのインド音楽にも度肝を抜かれるし、全篇に渡って流れるブルース(特にスキップ・ジェイムスのカントリー・ブルースには、やられます!)もぐっときます。小気味のいい脚本も良ければ、色彩鮮やかな撮影もポイント高いです。しかし観終わった後に残る切なさ、なんか行き場のない感じ、先程述べた要素とは異種のほろ苦さを感じてしまいました。監督に起因するものなのか(確かに演出は独特)、原作に起因するものなのかはわかりませんが、後に残る音楽がより、この映画を私にとって特別な作品として記憶させてくれるような気がします。ブルースのSP盤コレクションが1,500枚という、テリー・ツワイゴフ監督によるセレクトで構成されたサントラも、そのオタクぶりが発揮されていてオススメです。

 ブシェミ演じるブルース・オタクのシーモアという役は、監督自身の投影というのもうなずけるのですが、気がつけばレコード店で2時間くらいいるのが日常の私も、このシーモアに自己投影してしまっていました。

  映画での「パンクが終わったなんて誰が言った!?」、原作コミックでの「今時のバカ女子高生はソニック・ユース知ってるくらいで自分達がイケてるって勘違いしてんのよ!」というセリフにしかちゃんと反応できないロックオタクの私は、ちょっとアメリカの女子高生がうらやましくなりました。そう、この原作コミックがベスト・セラーになる、その国の。

 

『ゴーストワールド 』
チェック: アメリカの人気コミック作家ダニエル・クロウズの新感覚コミックを、ジョン・マルコヴィッチ製作、ドキュメンタリー「クラム」で注目されたテリー・ツワイゴフ監督が映像化。高校を卒業してプー太郎する少女たちの青春をユーモラスに描く。奇抜なファッションと強烈キャラで圧倒的な存在感を誇る主人公、ソーラ・バーチに注目! また、彼女が惚れてしまうオタク系中年男に扮するスティーヴ・ブシェミも、これまでとはひと味違う渋い演技を見せている。

ストーリー: 高校を卒業したばかりのイーニドは、友人レベッカとふらふら気ままな毎日を送っている。そんなある日、遊び半分で新聞の出会い系広告に載っていた男を呼び出す。しかし、イーニドは彼を好きになってしまい……。

英題: GHOST WORLD 製作年: 2001年 製作国: アメリカ 日本公開: 7月28日 (恵比寿ガーデンシネマ) 上映時間: 1時間51分 配給: アスミック・エース カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル

■スタッフ■ 監督・脚色: テリー・ツワイゴフ 製作: リアン・ハルフォン / ジョン・マルコヴィッチ / ラッセル・スミス 原作・脚色: ダニエル・クロウズ 撮影監督: マイケル・R・ミラー 衣裳: メアリ・ゾフレス 音楽: デヴィッド・キティ
■キャスト■ ソーラ・バーチ スカーレット・ヨハンスン スティーヴ・ブシェミ ブラッド・レンフロ 他

 


 

 

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