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デヴィッド・デュカヴニー独占インタヴュー

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デヴィッド・デュカヴニー  インタヴュー
『エボリューション
宇宙から隕石が落下した。学者のアイラ (デヴィッド・ドゥカブニー)とハリー(オーランド・ ジョーンズ)、さらに軍の科学者リード(ジュリアン・ ムーア)らが調査を始めるが、隕石に宿っていた生命体 が急速に進化し始めた。
絶賛上映中! (日本劇場他全国東宝洋画系)
上映時間: 1時間43分
ソニー・ピクチャーズエンタテ インメント

前からコメディをやりたいって思っていた

 アメリカのお茶の間では知らぬ者なし。日本でも大人気を誇るTVドラマ「X-ファイル」ですっかりおなじみのデヴィッド・デュカヴニー。相棒のスカリー捜査官と、現代の科学では説明不可能な未解決事件の捜査にあたる“変人”FBI捜査官フォックス・モルダーを、7年に渡り演じてきたTV界の大スターだ。  

 が、6年目ぐらいから、シリーズものにつきものの「そろそろ辞めたい」気分になった彼は、元々活躍していた場所、映画界に戻ることになった。それが、ミニー・ドライヴァー共演のロマンティック・コメディ『この胸のときめき』だ。この作品でデュカヴニーの演技は高く評価され、モルダー以外の役も演じられることを証明した。そして続く映画主演作がこの秋、日本で公開される。SF大作『エボリューション』だ。監督はアイバン・ライトマン。大ヒット・コメディ『ゴーストバスターズ』や『6ディズ/7ナイツ』で知られる、ヴェテラン監督だ。

 「ライトマン監督とは『ベートベン』で、僕が端役、彼はプロデューサーとして一緒に仕事をしていたんだ。それ以来、付き合いがあって、昨年8月に電話で“次回作に出てくれないか”って誘われたんだ。前からコメディをやりたいって思っていたから、いいチャンスだって思って引き受けたんだ」

正直言って、エイリアンの登場に関しては落ちこんだよ

 映画で描かれるのはタイトルでもある、“エボリューション(進化)”の理論。アリゾナ州の砂漠に落ちた流星に宿っていた単細胞生物が、すさまじいスピードで増殖して進化し、やがてそれは地球を支配する脅威へとなっていく。このエイリアンに挑むのが、彼が演じるコミュニティ・カレッジで科学を教える教師アイラだ。それにしても、7年もの間、エイリアンやUFOを追いかけ続けていたモルダー捜査官を思い出させる今回のキャラクター設定に対して彼自身がどう感じたのか、気になるところだ。

 「正直言って、エイリアンの登場に関しては落ちこんだよ(笑)。ライトマン監督に脚本を読んで感想を聞かせてくれって言われて読み進めたら、10、11ページあたりからエイリアンが登場したんだからね。その瞬間、“また、エイリアンか……”ってショックを受けてしまった。でもよく考えみると、僕がやりたいと思っていたのはコメディだったから、“エイリアンが登場しても関係ない”って割り切ることにしたんだ。まさに皮肉な偶然だったんだよね(笑)」

あれは僕にとっても大きな驚きなんだ。僕の出演が決定する前から脚本にあった台詞なんだ

“皮肉な偶然”とは何ともうまい表現。面白いのは、インタヴュー中に通訳にレクチャーを受けて、日本語で発音したこと。もちろん、その後も日本語で“皮肉な偶然”を連発し、茶目っ気を感じさせた。「エイリアンが進化していく、というオリジナリティあふれる脚本」に惹かれて出演を決めたというデュカヴニー。念願のコメディに挑戦するということで、気合が入ったアドリブを多数披露している。要チェックなのは、本人が思わぬところで、観客の笑いを誘った、あるシーンだ。

 「あれは僕にとっても大きな驚きなんだ。僕の出演が決定する前から脚本にあった台詞なんだ。これはまた“皮肉な偶然”なんだけど、僕も監督も気がつかなかった。撮影が終わって、試写が始まってもまだ気がつかなかったんだから!(笑)。ライトマン監督からは、“すごいね。真面目な台詞でも笑わせているよ。君はコメディ・センス抜群だね”と褒められたんだ(笑)」  

 このシーンは見てのお楽しみだが、モルダーを彷彿とさせる、とだけ言っておこう。モルダーがエイリアンに誘拐され姿を消してしまった第8シーズン以降、「X-ファイル」への出演がめっきり減ったデュカヴニーは、今シーズンで本シリーズを降板する。今後は、当たり役モルダーのイメージから脱却するのが大きな課題になりそうだ。が、本人は至って冷静で気楽だ。

本当の僕は人生や仕事に対してとても楽観的で、いつでもコミカルな人間なんだ!

 コメディ演技に開眼したのか、次回作もベン・スティラーが監督・主演するコメディ。また、彼の活躍は俳優業に留まらない。「X-ファイル」で監督デビューし、高い評価を得た彼は、再びメガホンを取ることにも興味を示している。 「『X-ファイル』では5作品ほど脚本を書いて、2作品監督させてもらった。ああいったとても優秀な番組で経験が積めて良かったよ」  

 今回の来日で、気さくで、イタズラとジョークが大好きなナイスガイだと判明。撮影中もショーン・ウィリアム・スコットやジュリアン・ムーアらキャスト、スタッフらにイタズラ三昧だったという。日本での記者会見中もイタズラとジョークのオンパレード! 会場を笑わせ、サーヴィス精神たっぷりだった。 「モルダーを演じていたときから、普段、彼のことを考えたことはなかった。例えば、道端でファンに“モルダーだよね?”って声をかけられるまでは彼のことをすっかり忘れているぐらい。それに、僕は彼のようにビシッと襟を立てて生きてはいないよ。本当の僕は人生や仕事に対してとても楽観的で、いつでもコミカルな人間なんだ!」

(杉嶋未来)
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