まほの[子連れ]ハリウッドへの道72
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【大好きなマイクが殺されました】 |
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今まで、楽しい楽しいハリウッド日記を書いてきたけれど、今回は悲しいハリウッドの話をしなければいけません。
私には、その事実が受け入れられなくて、混乱した。もっと悲しいのは、マイクは殺された。ということ。マイクは、顔が変わるくらい暴行された揚げ句、4発も撃たれていた。病気だったとか、事故だったとか。それならもっと自然に受け入れて、悲しむだけだったかもしれない。でも、彼は誰かの手によって、24年間生きてきたその命を奪われた。 「撃たれた。痛い。助けて」 それが最後の言葉だった。 警察が到着したときには、もう脈はなくて、痛みと闘いながら一人で死んでいった彼を思うと、胸が引き裂かれそうになる。日本だったら、きっとニュースになるはずだけど、アメリカではそうじゃない。夜中の2時に、お金もなくて、車も持ってなく、スケボーでハリウッドの裏通りにあるバイト先から帰ってたマイクは、襲われても仕方がないって言われるだけだ。目撃者もいないし、きっと犯人は永久に出てこないだろう。 こういうことが、日常茶飯事で起こるのもロスであって、アメリカの現実。でも、身近な人の死はアメリカ人だろうが日本人だろうが悲しみの大きさは変わらない。 瀕死のマイクから電話をうけた友達は、今でも部屋にこもったきり。スケーターの仲間達も、一人としてショックから抜け出せていない。 9月11日がすぎてすぐ、この事件が起きて、私はたくさん考えさせられた。くやしいし、悲しいし、犯人が憎い。見つけだして、殺してやりたい。それで気が晴れるのかって言われれば、ちょっとは気が晴れると思う。人を、ここまで殺したいほど憎いなんて思ったのは初めてだ。自分でも、怖くなる。この憎しみだけで、復讐して、また、その復讐があって、それの繰り返しが戦争になっていくものなんだよね。
こんな暗い話、したくなかったけど、これもロスの一面であり、私たちの現実の一つなのです。
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