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小栗旬『ロボコン』独占インタビュー

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古厩智之監督の待望の新作『ロボコン』は、高専(=高等専門学校)の落ちこぼれロボット部員達が理数系の甲子園、ロボットコンテスト全国大会に挑む青春ムービー。その中で、設計能力は抜群だが協調性はゼロ、という相田航一を演じるのが小栗旬。『あずみ』では、友でありながら使命によってあずみに斬られる那智役で、短い出演にもかかわらず一気にファンを増やした。180cmの長身に小さな顔、切れ長の目。近頃はTVドラマでも常連の21歳。『ロボコン』出演の経緯や撮影秘話を聞いた。

―出演のきっかけを教えてください。
僕自身は、監督の『まぶだち』の映像がすごく面白くてこの仕事は絶対やりたい、と思っってたんですけど、顔合わせの後2ヶ月位、返事待ちでした。面白いのが、待っている間に前から仲が良かった塚本(高史)がたまたまうちに泊まりに来て(!)。台本を見ながら高史に、「この竹内って役は絶対お前にぴったりだよ」って話してたんですね。後日、高史から「あの映画、俺やれるみたいなんだ」って連絡が来て、「俺はまだなんだよー」なんて言ってたらやっと僕も決まって。嬉しかったですね。

そんな偶然もあるんですね。撮影はどうでしたか?
楽しかったです。ただ、監督の頭には完璧な映像があって、それができてないとOKが出ない。仕事してきて初めて「頑張らなくていいし、芝居しなくていい」って言われて…これには苦戦しました。あとは荒川良々さんが反則(笑)。台本にない事を本番で言うし、笑いを堪えるのが辛かったです。共演の(伊藤)淳史や(長澤)まさみちゃんとも仲良くなって今でも皆でたまに遊びます。


-俳優の仕事は台詞なしのエキストラからという小栗さん。最近の活躍ぶりに自分の成長を実感していますか?

微妙…ですね。一言だった台詞が5つになって、10個になって…勿論、それは嬉しかったです。でも逆に最近は期待される事にプレッシャーを感じる時があります。つい最近まで「下手くそ!」って言われてたのに。ただ、前に仕事をした方から次の仕事に誘ってもらえる事が増えたのは何より嬉しいです。

―今後やってみたい仕事は?
『シカゴ』を見てからミュージカル映画をやってみたくて。歌も踊りも自信ないですけど何事も稽古です! あと、いつか自分で映画を作りたいです。


―最後に。インターネットは利用しますか?
iMacを買ったんですけど実は使っていなくて、メールは携帯、ネットは事務所で利用してます。野球のHP見たり。阪神、今年はいただきです(笑)。


素顔の小栗さんはとても自然体で、大人だけど少年。真面目な中にクセ者の香り。その魅力的な複雑さで硬軟演じられる大物俳優になって欲しい。仕事の話、阪神の話、女の子の好み(きつそうな顔&癒し系の中身)、ハマったゲーム(ゴルゴ30)、どんな事でもきちんとわかりやすく話してくれるのが印象的だった。『ロボコン』は9月13日に全国東宝洋画系で公開される。

(インタビュー:安田佑子)

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