『X-メン』シリーズの大ヒットにより、国際的な映画スターとなったヒュー・ジャックマンが、今秋、堂々のブロードウェイデビューを果たした。その自信作「ザ・ボーイ・フロム・オズ」が、現在ロングラン中で話題を呼んでいる。ジャックマンは、母国オーストラリアではミュージカル「美女と野獣」「オクラホマ」など多くの舞台でロングランを記録し、数々の賞に輝いた若手ナンバーワンの実力派。ここ数年は主にスクリーンで活躍していたが、オーストラリアで好評を博した「ザ・ボーイ~」で、満を持してのブロードウェイ進出となった。
物語の主人公は、オーストラリア出身のシンガーソングライター&エンターテイナーのピーター・アレン。92年にエイズでこの世を去った彼の生涯を舞台化した本作は、アレンが手がけた、誰もがどこかで一度は聞いたことのある懐かしの名曲の数々と共に、ジャックマンが華麗なダンスと歌で魅せる一大エンターテイメントだ。一時期は、あのライザ・ミネリと結婚していたため、映画ファンにもおなじみのジュディ・ガーランド&ライザ母娘も登場する。

この作品の面白さは、一にも二にも終始テンションの高~いジャックマンの熱演にアリ。長年の舞台生活により鍛え上げられた肉体をフルに生かし、エネルギッシュなダンスと歌で魅せる魅せる! スクリーンでしか彼を観たことがないファンにとっては、ただひたすら感激するばかり。

(c)2004 I.S.
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さらに、ゲイとしてカミングアウトしたことでも有名だったアレンに、身も心もすっかり成りきったジャックマンの、こまかいところまで気の行き届いた演技にはもう脱帽! ちょっとした仕草やたびたび客席に投げかけられる視線(流し目?)の一つ一つに、老若男女(特におば様!)の心はわしづかみにされっぱなし。連日のように、観客から大きな歓声と嵐のような拍手を受けている。来年のトニー賞に名乗りを挙げること必至の本作。一度観たら、絶対にもう一度……というよりは、一週間でも通いたくなること請け合いです!
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出待ちでヒューに遭遇! こ~んなに近くにヒュー様が…

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笑顔も素敵です。

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ファンに囲まれるヒュー様

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気軽にサインに応じてくれます。
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