『トロイ』 原色色男図鑑 2004年6月25日 次世代のいい男を見つけだせ!田辺あつみが色男を舐めまわす!/ 絵と文・田辺あつみ 「映画なんだからいいじゃないか」ってことでばっさばっさと敵をなぎ倒し 爽快感の味わえるような映画かと思って観に行きましたが 殺しあう者同士が疑問を感じながら戦い パリスの計画性のない恋愛に巻き込まれて殺される大勢の人間が浮かばれず どうにもスカっとしませんでした。 スポーツの試合のように人殺しする様は、ひたすら痛そうでいやーなムードが蔓延しています。 そもそも戦争になった理由があまりにもくだらないので「戦争はいけない」という気持ちにさせられます。 (ん、いい映画かも!?) アキレスの「愛」の部分が、彼に人間味持たせるために無理やりくっつけたようなエピソードだったのは不満ですが 「トロイ」の世界には圧倒されました。 CGをまるで感じさせず、剣をずっぷり体に刺すシーンなんて本当に痛そう…! ピストルやミサイルなど武器のある時代じゃないため全て肉弾戦。 戦いの恐怖を音だけで演出しています。 砂ぼこりの中に聳え立つお城の王座は目の覚めるような青で彩られ 剣術も実際に当時の人たちがやっているのを観ているようでリアル。 彼らの着ているコスチュームは重そうでした。 この映画はアキレス役のブラット・ピットの筋肉を崇める映画でもあります。 アキレス、パリス、ヘクトルのキャラも立っていてそれぞれの個性が対照的で 映画を観た人はこの3人について何かしら言いたくなると思います。 とくにパリスの情けなさにはトホホです。 私はヘクトル役のエリック・バナが好きでした。 出来の悪い弟を必死で守り勇敢で優しいヘクトル。 もっと観たかなったな…彼の活躍。 惚れた男の数知れず……まんが家 田辺あつみさんにファンレターを書こう! atsumi@flix.co.jp アマゾン関連商品 壮大な世界観を感じさせる仕上がりになっているので、是非!! トロイ<サントラ> 価格:¥2.520(税込) [PR]