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観るべきは男の体のみ! というまったく新しい萌ジャンル。ちなみに体資本の戦士じゃなくて議員役のドミニク・ウェストさえ超マッチョ。空気椅子でデスクワーク? 要はスパルタ戦士VSペルシア王の対決ストーリーなのだが、スパルタ兵は全員黒パンツに黒シューズでストロングスタイルのレスラーを髣髴(ほうふつ)させる。300人の猪木。一方、ペルシア王のロドリゴ・サントス。つるっぱげでブッチャー? こっちは完全にヒールである(ただし、メークはカルーセル麻紀風。どうしてこんなに役に恵まれないのか、ロドリゴよ)。どう見てもプロレス映画。男はほとんど全編半裸のパンツ姿。なのにサービス不足と思ったのか、ジェラルド・バトラーは全裸尻姿まで披露している。充分ですから! |
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『トロイ』や『アレキサンダー』など興行的にはスペクタクルとまではいかない古代史劇も、アメコミ感覚(まぁ今回はフランク・ミラーのグラフィック・ノベルが原作ですが……。)で処理すれば大歓迎される好例か? 100万人 VS 300人が死闘を繰り広げた史実がホントかどうかは知らないが、そこが伝説映画の醍醐味であって、意表を突いた見事な戦略で敵に立ち向かうスパルタ軍の勇姿は、そもそも実写だけでは表現しきれないワケね。男子的には首がバカバカ飛ぶ血沸き肉踊る映像に興奮するも、筋肉フェチの女子には垂涎モノ映像のオンパレード。というか全編、鍛え抜かれた腹筋だらけ。なんせ肉体が鎧(よろい)ですからな。筋肉だけ注目する見方も悪くない。 |
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スパルタの屈強な男たちとペルシアの巨大軍との戦いを、壮大なスケール感で描いた本作。紀元前の物語をスタイリッシュかつ劇画的な映像世界は圧巻! これぞまさしくフランク・ミラーの世界。と、映画『シン・シティ』でしかミラーを知らないので想像する。最初っから最後まで猛々しくマチズモ全開の内容は、思いきりよく娯楽に徹していてすがすがしくさえある。しかし、体力も根性もない筆者は本作のファイト一発みたいな気合いを持て余し気味。途中で何度か息切れしてしまった。『オペラ座の怪人』が一部には大うけ、おおむね不評だったジェラルド・バトラーはアクションスターとしての面目躍如!? ロドリゴ・サントロの扱いは、ちょっとかわいそうな気も……。 |