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『俺たちフィギュアスケーター』

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ 『俺たちフィギュアスケーター』

12月22日に公開された映画『俺たちフィギュアスケーター』に主演しているのは、コメディー俳優のウィル・フェレル。日本ではまったく知名度がない彼ですが、実はアメリカでは大人気なんです。そんな“アメリカでは大人気なのに、なぜか日本では人気がない俳優”として知られる、アダム・サンドラー、ベン・スティラー、ウィル・フェレルという御三家を紹介します!

アダム・サンドラー:アメリカ国民から愛されるコメディアン

 1966年、ニューヨーク出身。17歳でコメディアンとして活動を始め、ニューヨーク大学に進学。学生時代もクラブなどで地道にコメディアンの腕を磨いていました。そんな地道な努力のかいあって、アメリカの大人気お笑い番組「サタデー・ナイト・ライブ」通称“SNL”のプロデューサーの目に留まります。そして1991年から1996年までの5年間、同番組のレギュラーとして活躍し、お茶の間の人気者になりました。


 サンドラーのすごいところは、単なるコメディアンではないというところ。番組に出演していただけでなく、同番組の脚本家としても活躍していました。さらにはシンガーとしてもブレイクするなど、その多彩ぶりは誰もが認めるところです。そして、1991年の映画『殺人ピエロ狂騒曲』で映画にも出演し俳優デビューも果たしたサンドラー。自身が製作総指揮、脚本、主演を務めた1998年の映画『ウォーターボーイ』が大ヒットし、映画俳優としても認められるようになりました。


 そんなサンドラーがどれだけ愛されているが分かるのは、ゴールデン・ラズベリー賞のワースト主演男優賞に5度もノミネートされているということ。この賞は、ダメ映画に賞を授与するという目的で開催されていますが、本当にダメな映画が対象になっているのではなく、愛すべきおバカ映画に贈られる、名誉ある賞なのです。映画『ビッグ・ダディ』で晴れてワースト主演男優賞に輝いたことからも、サンドラーがいかに人気者かが分かります。

 

Frank Micelotta/Getty Images
緑の液体ドバ~!!!!

ベン・スティラー:エンタメ業界に精通したビジネスマン

 1965年、ニューヨーク出身。コメディー俳優の両親を持ち、妹のエイミーも女優という芸能一家出身。(母親のアン・メアラはテレビドラマ「SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ」でミランダの義理の母を演じていた女優!)両親の影響で小さいころから業界に親しんでいたベンは、大学に進んでからも舞台芸術を専攻するなど、エンターテインメント業にどっぷりつかっていました。


 今では映画俳優として知られている彼ですが、デビューは意外にもブロードウェーの舞台。そのほぼ同時期に、コメディアンとしての才能も開花させ、「サタデー・ナイト・ライブ」でも活躍しました。そして映画俳優としてのデビューは、何とあのスティーヴン・スピルバーグの映画『太陽の帝国』です。その後も監督デビュー作である映画『リアリティ・バイツ』で高い評価を受けたほか、製作総指揮、プロデューサー、脚本、テレビ番組のホストなど、エンターテインメントに関するありとあらゆることに挑戦してきました。ついにはレッド・アワー・フィルムズという、自身の映画製作会社を立ち上げました。


 ちなみに、日本のエンターテインメント業界にも出稼ぎに来ています。某お酒のCMに出演して、レモンを持って“氷結”していました。

 

Michael Caulfield/Wireimage.com
この姿でアカデミー賞授賞式に登場!

ウィル・フェレル:爆裂キャラだけど……実は演技派!

 1967年、カリフォルニア出身。192センチの長身で、強烈な個性を放つコメディアンとして有名です。1995年から2002年に出演していた「サタデー・ナイト・ライブ」で、なんと7シーズン連続レギュラーを務めていました!


 出演当初は“今シーズン最もつまらないレギュラー”とツッコミを入れられていましたが、その濃いキャラクターがウケて一気に人気者になりました! オリジナルキャラクターやモノマネなど、およそ82種類もの面白キャラにふんしコントを繰り広げました。アメリカ人にしか分からないようなコアなキャラが盛りだくさんなので、日本人には受けないかもしれません。そんな面白キャラの中で、最も人気だったのは、ジョージ・W・ブッシュのモノマネ。似ているようで似ていない扮装をしながら、ボケボケ発言を連発していました。ブッシュとアル・ゴアが選挙戦を繰り広げていた当時、このモノマネがアメリカで大人気でした!


 これまで主演した映画『ズーランダー』『オースティン・パワーズ:デラックス』などを見る限り、おバカキャラばかり演じている印象があります。でも実はかなりの演技派なんです。何と映画『プロデューサーズ』『主人公は僕だった』の2作品でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたことがあります! コメディーもできて、演技もできる奥の深い俳優なんです。そんな彼が全力で演じた『俺たちフィギュアスケーター』のチャズ役は、得意のおバカキャラをさく裂させ、これでもかというほど爆笑させてくれます。フェレルの壊れっぷりは必見です!

Frank Micelotta/ Getty Images
おビールいかがですか?

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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