両作品に共通するのは、たぐいまれなるオリジナリティー。『ロボゲイシャ』は、そのタイトルが示す通り、芸者がロボットになるという前代未聞の設定でこれまでの映画の常識をくつがえす。さらに終盤になると映画『トランスフォーマー』や戦隊モノの要素が入り込んでくる。ストーリーもさることながら、井口監督独特のセリフ回しと特殊造形監督西村喜廣の技、俳優竹中直人の相変わらずの存在感にも注目だ。また映画『ソドムの市』『狂気の海』『東京残酷警察』などに出演しているカルト女優、中原翔子の出演も見逃せない。ギリギリデートに使えるこの“国辱”映画を、ぜひ劇場の大きなスクリーンで観てほしい!
一方、『斬撃 -ZANGEKI-』はゾンビ映画のセオリーを踏襲しつつも、セガールをゾンビと戦わせるという設定で、これまでのセガール映画とは一線を画す1本となった。クオリティーの高さももちろんだが、それ以上に素晴らしいのは、セガール主演作にありがちな「オレオレ」感がまったくないという点。メインはあくまで生存者たちのサバイバル。
セガールは、生存者たちが絶体絶命に陥る瞬間に登場し、日本刀片手に暴れるだけなのだ。このメリハリが実にうまく利いており、食傷気味になることはない。一皮むけたセガールを目撃せよ!
映画『ロボゲイシャ』はシアターN渋谷ほかにて、映画『斬撃-ZANGEKI-』は銀座シネパトスほかにてそれぞれ10月3日より全国公開 |
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