ヴァラエティ紙の「注目すべき10人のライター」に選ばれたスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが脚本を務め、音楽ビデオ界でその腕を磨いたマーク・ウェブが長編監督デビューを飾ったぴりりと辛いラブストーリー。運命の女性を信じる草食系男子のトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、勤め先のグリーティングカード会社に秘書としてやってきたサマーに一目ぼれしてしまう。しかしキュートなサマーの恋愛観は自由奔放で、トムが求めているものとは少し違う。そんな正反対な二人が織り成す500日の恋の行方を描いたラブロマンスだ。
本作でゾーイ演じるのは、誰をもとりこにしてしまうキュートなヒロインのサマー。しかしサマーの恋愛観には、これまでの恋愛映画で描かれてきた甘さはない。キスをしても友達、ベッドインも友達として……。はたから見れば恋人のようだが、誰かに所有されるのを嫌い、恋は絵空事だと言ってのけるサマーはいつも自由奔放なのである。
ゾーイは、ヘタすると悪女に成り下がってしまうサマーを、持ち前のクリクリ目玉といたずらっ子のような微笑を浮かべて好演。透き通った白い肌と素直そうな笑顔は、学生時代に町中の男性をとりこにしていたというサマーの背景に説得力を持たせている。またダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』をトムと一緒に観て号泣してしまう演技も、サマーの意外なか弱い一面を印象付けることに成功している。トムを演じるジョセフとは過去に共演済みとあって、その息はピッタリ。マーク監督も「ゾーイはサマーそのもの。見たことがないほどキレイな目をしている」と絶賛。奥手のトムを演じるジョセフを翻弄(ほんろう)するゾーイの表情はいつも以上に輝いている!? |
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映画『(500)日のサマー』より
(C) 2009 Twentieth Century Fox |
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