『シュレック』シリーズや、『カンフー・パンダ』などの大ヒット作を世に送り続けるドリームワークスが新たに誕生させた『ヒックとドラゴン』。
本作は、バイキングの少年ヒックと傷付いたドラゴンの友情ときずなを描いたファンタジー超大作。全米ではすでに今年の3月に公開され、公開3日間の興行収入が4, 330万ドル(約40億円 1ドル=90円計算)の大ヒットを記録しました。
『レミーのおいしいレストラン』のような人間とねずみ、『トイ・ストーリー』シリーズのような人間とおもちゃなど、これまで人間と○○のきずなを描いた作品は数々公開されてきましたが、それでも本作には観客の心を深く打つものがあります。まず、ヒックが「選ばれし者」や秘められた能力を持っていないところ。そんな普通の少年と同じようにジレンマを抱えるヒックだからこそ、共感できるのでしょう。そして、飛べないトゥースを助けようとするヒックのひたむきな献身が、信頼として形になり、トゥースが空を飛んだときの場面は必見! 『アバター』の映像の質には及ばずとも、それ以上の感動が得られるでしょう。
ちなみにこの飛行のシーン、どこかで観たことがありませんか? 実は監督のクリス・サンダース&ディーン・デュボアのコンビは宮崎駿の大ファンで、本作にも宮崎アニメをほうふつさせるシーンを散りばめているそうなんです。たとえばトゥースが、何度も飛行に失敗するシーンは『魔女の宅急便』で空を飛べなくなったキキが何度も飛行の練習をするところからきているとか。ディスニー映画の『リロ&スティッチ』を手掛けた実績十分の監督が、宮崎駿監督の影響を受け紡ぎだすストーリーは、まさに良質なアニメーション。ぜひ劇場でその感動を味わってみては?
映画『ヒックとドラゴン』は8月7日より新宿ピカデリーほかにて全国公開
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