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宇宙で起こるトラブル!リアルな設定映画

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ 宇宙で起こるトラブル!リアルな設定映画

 世界で大ヒットを記録中の映画『ゼロ・グラビティ』がいよいよ日本でも公開! 今週のクローズアップでは、事故で宇宙空間に放り出された宇宙飛行士たちの決死のサバイバルを描く同作のほか、リアルな宇宙でのトラブルを描いた作品をご紹介します。

ケース1:酸素タンクが爆発 『アポロ13』(1995)

 ご存じトム・ハンクス主演の映画『アポロ13』は、11号から17号までの中で、唯一月に到達することのできなかったアポロ13号に起こった絶体絶命の危機を実話に基づき映画化した作品。原作は、実際の乗組員であるジム・ラヴェルによるもの。

 アポロ11号で人類初の月面着陸に成功し勢いに乗るアメリカは1970年、次なる計画のもとアポロ13号を打ち上げる。しかし、月まであと一歩というところで、突然酸素タンクが爆発。酸素と電力は刻一刻と減り続け、自分たちが吐く二酸化炭素で中毒になる危険性も浮上。月面着陸はおろか、地球への帰還も困難な事態に陥ってしまう。

 

Universal Pictures/Photofest/MediaVast Japan

 この宇宙開発史上最大のドラマを映画化したのは、後にトム・ハンクス『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズでもタッグを組むロン・ハワード監督。本作では、NASAから借りた飛行機を時速500マイル(約800キロ)で一気に急上昇させ、一気に急降下させる際に生じるわずかな時間の無重力状態を利用した撮影も行ったという。

 ちなみに、子どもの頃から宇宙飛行士になるのが夢だったというハンクスは、1998年にアポロ計画の全容を描いた全12話のテレビシリーズ「フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」で製作総指揮を担当(ハワード監督も共同プロデューサーとして参加)。ヴァージン・ギャラクティック社が2014年の運行開始を予定している民間宇宙旅行にもすでに申し込み済みというほど宇宙好きだとか。

 

Universal Pictures/Photofest/MediaVast Japan

ケース2:宇宙に取り残された3人の飛行士 『宇宙からの脱出』(1969)

 1969年製作の『宇宙からの脱出』は、宇宙に取り残された3人の宇宙飛行士の恐怖と緊迫の救出作戦を描いたSFサスペンス。宇宙ステーション建設のため宇宙で調査を行っていた3人の乗組員は、5か月にわたる任務を遂行し、地球へ戻ろうとするが、原因不明のトラブルでロケットが点火せず。酸素や食料がなくなっていく中、地上から救出に向かおうとするロケットの発射を阻止するかのように巨大なハリケーンが押し寄せる。

 地上管制センターの責任者・キース博士を『ローマの休日』でオードリー・ヘプバーンの相手役を務めた名優グレゴリー・ペックが演じるほか、宇宙に取り残される飛行士には『許されざる者』のジーン・ハックマンらがふんする。監督は、黒澤明の『七人の侍』を翻案した『荒野の七人』などで知られるジョン・スタージェス

 宇宙飛行士役のキャストたちは実際の飛行士並みの訓練を行い、無重力状態での動作、計器類の操作、専門用語の使い方などを特訓。スタージェス監督をはじめとする製作陣も宇宙開発計画の専門家になるべく、宇宙センターに数か月通い詰めたという。

 原作はもともとアポロ計画よりも前に行われたマーキュリー計画を背景にしたものだったが、発売から映画の完成までにアポロ計画の成功などがあったため大部分が改変された。日本公開はアポロ13号が打ち上げられたのと同じ1970年4月11日。そのわずか数日後、偶然にも同号で爆発事故が起こった。

 
価格:3,990円(税込み) 発売・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ケース3:宇宙に放り出された女性 『ゼロ・グラビティ』(2013)

 サンドラ・ブロックジョージ・クルーニーという2人のオスカー俳優が共演を果たし、スペースシャトルの大破によって宇宙空間に放り出された宇宙飛行士と科学者の決死のサバイバルを描いた本作。事故の原因は、使われなくなった衛星が破壊されたことにより、宇宙にまき散らされた破片“宇宙ゴミ”だ。

 過去のミッションでの廃棄物や、使わなくなった衛星によってできるこの“宇宙ゴミ”は、秒速約8キロメートルの速さで地球の周りを回っており、ネジ1本ほどの小さなものでも宇宙船などに衝突すれば一瞬にして惨事を引き起こし得るという。

 メガホンを取ったのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』アルフォンソ・キュアロン監督。本作でキュアロンは、リアリティーのある無重力空間を作り上げるためにさまざまな革新的な技術を取り入れた。

 その一つが、12本のワイヤーから成る特殊なワイヤーシステム。これにより主演のサンドラを“操り人形”のようにどの方向にでも押し進ませ、どの角度にも昇降させることが可能になった。実際、製作陣はその操作のために業界でも最高のパペッティア(操り人形師)に協力を要請し、無重力空間での自然な動きを表現したという。また、サンドラ自身も撮影の数か月前からハードなトレーニングを始め、本物の宇宙飛行士たちの映像を観て動きを研究したそう。

 そのかいあってか、2度目のオスカー受賞の呼び声も高いサンドラ。彼女の起用が決まるまでにもアンジェリーナ・ジョリーマリオン・コティヤールナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンブレイク・ライヴリーとそうそうたる名前が挙がっていたが、やっぱり結果的にはサンドラで大正解だった。




映画『ゼロ・グラビティ』は12月13日より全国公開
(C) 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

文・構成:編集部 中山雄一朗


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