ADVERTISEMENT

第6回「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」オーディションって何?

実録!映画製作

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
実録!映画製作

■「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第6回

 海外でも高く評価される監督の作品に数多く出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う。理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! 想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!

 前回、渡辺あい組『感電』が無事クランクアップを迎えた映画『つながる』(仮)。しかし本作は、3作品のオムニバス映画。撮影はまだ2本分残っている……ということで、連載第6回は深井朝子監督がメガホンを取る2作目『おはよう、マコちゃん』クランクインの模様を、映画製作に欠かせない過程、オーディションの様子と合わせてレポートします!

※『おはよう、マコちゃん』…代々木忠著「つながる」(祥伝社刊)に記された「愛は『今』という瞬間に宿る」というフレーズから発想された物語。年下彼氏の風俗通いを知った29歳のOL・マコが、恋人が欲情する女になるため、いつしか風俗で働くことに。それまで自分の価値を認められず恋人に執着していた彼女が、くしくも社会と「つながる」ことで内面を変化させていく姿を描く。

■誰もが真剣!オーディションに密着!

ADVERTISEMENT
01
映画をしょって立つ存在を決めるとあって二人も真剣!

 この日は、都内某所で数日に分けて行われた、主人公・マコ役とその年下の彼氏・ユウタ役を決定するオーディションの一日にお邪魔しました。審査員はプロデューサーの早川ナオミこと中原と深井監督が務めます。二人の目の前には、他薦・自薦を問わず集まった俳優さんたちのプロフィールがズラリ。この映画をしょって立つ役なだけに、二人とも真剣に目を通します。

02
一人一人の演技をチェックします

 オーディションは中原と深井監督による質疑応答と、この日のために協力を買って出てくれた俳優さんたちと、劇中の一場面を再現する実践形式で行われました。候補者の中にはケガを押してまで参加する俳優さんもいるなど、全員が役を勝ち取るため真剣な表情。中原はそんな彼らの緊張をほぐすように、笑顔を交えながら、人生観、役柄への印象などを聞いていきます。

■ドンと立っていられるか!紛糾する主役選考…

03
全員で相談! 果たして主役は誰に?

 実践形式の選考が終わると、代役を務めた俳優さんたちも交えて打ち合わせ。役柄に合っているかはもちろん、「セリフは聞き取れる方がいい、(聞き取れないことは)お客さんにとって、すごくストレスだから」といった役者としての技術論や、「1人1食100円」の現場なだけに、低予算映画の撮影に慣れているかなど、現実的な部分も合わせて検討が進みます。主役を務めるということに対する、中原の「要の部分。周りの役者さんに食われながらでも、ドンと立っていられるか」という言葉が印象的でした。

■そしてヒロインは…期待の実力派女優・広澤草に決定!

04
要チェックの女優が主演に選ばれました!

 その結果ヒロインのマコ役に選ばれたのは、広澤草。映画『愛のむきだし』やWOWOWの連続ドラマW「かなたの子」のほか、インディーズ作品など数多くのドラマ・映画に出演する期待の実力派女優です。恋人への依存を断ち切り自信を取り戻していく、マコの変化に富んだキャラクターを演じる上で、まさにこれ以上ないキャスティング! そして恋人のユウタ役は、テレビドラマ「ごくせん」(日本テレビ系)「メイちゃんの執事」(フジテレビ系)などやはり数多くの映画、テレビドラマに出演し、2012年の映画『私の奴隷になりなさい』では壇蜜との共演でも注目を浴びた若手俳優の真山明大に決定しました!

■休む間もなくクランクイン!

05
マコ(広澤)とユウタ(真山)のラブラブ写真も完備!

 そして3月9日、ついに2作目がクランクイン。撮影期間は『感電』と同じく3日間です。この日は広澤と真山ふんするカップルの家のシーンが、渡辺組の撮影でもフル活用された(?)中原邸で行われました。もともとは居間だった場所に二人が寝るベッドが置かれ、ベッドサイドには本作のために撮影されたラブラブな写真がズラリ。すっかり恋人同士の甘い部屋に変貌した部屋に中原は「もうウチの部屋は使い尽くしたので、3作目では登場しないでしょうね」と笑顔を見せます。

06
演出中の深井監督

 深井監督は、初日ながら迷いなく演出をしていく姿が印象的。時には大きな身振り手振りを交えながら俳優・スタッフとシーンを作り上げていきます。実は撮影直前までインフルエンザにかかっていた中原は、連日眠れない多忙な日々も相変わらずで、この日も少し消耗気味。しかし、結果的に押し気味になった撮影にも、「2日目、3日目に巻き返していきたい」と言い、深井監督に「彼女の中には明確なものがある」と信頼の表情を見せていました。

07
おなかが鳴ります……

 そんなこの日のケータリングは、昼が鶏団子のあんかけ丼、そして夕食がシチュー丼と昼食の鶏団子を応用したスープという献立。就寝中のシーンということで、肌寒い格好で撮影に挑んだ広澤と真山も、「1食100円」とは思えない、ほかほかの食事で体を温めていたのでした。

■早川ナオミの今月の一言!


中原翔子 PROFILE

中原翔子01

熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”





10

<近況>
5月5~6日と9~11日の計5日間、神戸映画資料館にて
映画『WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?』(監督:沖島勲)関西初上映!
作品情報
そして、いよいよ5月17日より渋谷ユーロスペースにて ゾンビ青春映画『メタルカ-METALCA-』(監督:内田英治)が公開されます。
オフィシャルサイト
作品情報
わたしの役は、どちらもまたもやキレキャラですが(苦笑)……ぜひご覧ください!

編集部・森田真帆 / 入倉功一 カバー写真:高野広美

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT