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『こどもつかい』滝沢秀明&有岡大貴インタビュー

滝沢秀明&有岡大貴が怖いものは意外なアレ

『こどもつかい』

映画『呪怨』シリーズをはじめ、数多くのホラー作品を手掛け、ハリウッドでも認められた清水崇監督による完全オリジナルストーリーの最新作『こどもつかい』。子供の霊を操る「こどもつかい」に狙われる大人たちの姿を描く。こどもつかい役で映画初主演を務めた滝沢秀明、奇妙な事件の謎を追う記者役で本格的に映画初出演を果たした Hey! Say! JUMP有岡大貴が、作品の魅力を語った。

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■単なるホラーで終わらない挑戦作

『こどもつかい』

Q:まず、完成した作品をご覧になった率直な感想を教えてください。

滝沢秀明(以下、滝沢):怖い映画であることは間違いないんですけど、ただ怖いだけでは終わっていない。ちょっと視点を変えるだけで別な一面が見える。さまざまなストーリーが同時進行している。単なるホラー映画ではなく、いろいろなものが詰まったエンターテインメント映画。ですからホラーが苦手な方でも、楽しんでいただける作品になっていると思います。

有岡大貴(以下、有岡):滝沢さんの言う通りで、僕はむしろホラーが苦手な人にこそ観てほしいと思います。確かに予告編などで観られる映像は怖いですし、ドキドキするとは思うんですけど、勇気を出して劇場に行ってもらえたら、劇場から出てくる時には単なるホラー映画とは違う何かを持って帰ってもらえるんじゃないかなと思います。

滝沢:確かに。実はストーリーや、そこに込められたメッセージは結構重めだったりするので、映画の余韻に浸れるというか、終わった後にはいろいろなことを感じてもらえるんじゃないでしょうか。

『こどもつかい』

Q:あの『呪怨』シリーズの清水崇監督の新作ホラーというのも、意外な組み合わせでした。

滝沢:僕もホラー映画に携わるということは全く想像していなかったですね。でも、撮影に入る1年ぐらい前に初期設定のプロットを読ませていただいて、これは面白いと思って。しかも清水監督がやるというお話もうかがって、やってみたいという気持ちになりました。『呪怨』と比べるとファンタジーの要素も強い完全オリジナル作品なので、ある意味、清水監督としても大きな挑戦をしているとすごく感じて。これは自分が余計なことをするのではなくて、とにかく監督を信じてついていこうという気持ちでいました。

有岡:僕もワクワク感が大きかったです。ただ最初に台本を読ませていただいた時は大丈夫かなと(笑)。今までは学生の役とか実年齢よりも若い役が多かったんですが、今回はもうすぐ父親になるという大人の記者役。だからちょっと不安なところもあった。最初の顔合わせの時に、清水崇監督からも「若いなあ」と言われて(笑)。でも、監督のおかげで、事件を通してより大人っぽくなっていく記者を演じることができたと思います。

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■後輩・有岡が実感した先輩・滝沢の背中とは

『こどもつかい』

Q:同じ事務所の先輩・後輩同士ですが、共演された印象は?

滝沢:初めて会ったのはいくつぐらいだった?

有岡:14歳か15歳の時ですね。

滝沢:そうだよね。それから10年ぐらいガッツリと組んだことはなかったので、急に大人になった有岡くんとの再会という感じで正直びっくりしましたね。過程みたいなものを感じていれば違ったんでしょうけれど。

有岡:残念ながら一緒になるシーンもあまり多くなくて。

滝沢:同じシーンにいても、彼には自分の姿が見えていないという設定になっているところもあって。映画はワンカットにかける時間も長いので、一つのカットで一緒になることは少なかったですね。

有岡:ロケ先で同じ宿に泊まっていたので、風呂上がりの滝沢さんとすれ違ったりはしましたけど(笑)。ただ、現場での姿はさすがだなと。僕は自分のことでいっぱいいっぱいだったんですけど、滝沢さんはすごく周りを気にかけていて。それを当たり前にやっている姿はとても勉強になりました。

『こどもつかい』

Q:それぞれの役を演じる上で最も大切にしたことは?

滝沢:普通の人物を演じる時は、キャラクターをブレさせずに最初から最後までキャラクターを通すと思うんですけど、僕が演じるこどもつかいは、何よりも得体の知れない謎の男ということが大事。前のシーンがこうだから次のシーンはこうしなきゃいけないという考えを、まず捨てました。その上で、ある意味、子供代表。さっきまで泣いていたのに、今は笑顔になっていたりとか。子供によくあるようなコロッと変わる感じが、不気味に見えればいいなあと思っていましたね。

有岡:僕は門脇(麦)さんが演じる恋人の尚美との微妙な関係性の変化みたいなものをすごく大事にしました。門脇さんは思っていた印象と違って、よく話す方だったので、現場でたくさんお話してコミュニケーションが取れたことで、二人の関係性をリアルに演じられたと思います。それともう一つ大事にしたのは、怖がる時のリアクション。やっぱり観てくださる方たちを映画の中に引きこまなければいけないですから。そこは意識して演じましたね。

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■大人は理不尽!説教と教育の難しさ

『こどもつかい』

Q:子供の純粋な気持ちが生み出す怨念を描いた物語ですが、お二人は子供の頃に大人って理不尽だと思ったことはありますか?

滝沢:ありますね。「早く寝なさい」とかよく言われますけど、なんでそう言っている本人は寝ないんだろうとか。細かいことですけど、子供ながらに思っていましたね。大人になって気付いたこともいっぱいありますし。「大人ってこんなにうまいものを食べていたんだ!」とかね(笑)。ずるいなって。

有岡:僕はジュニア(ジャニーズJr.)に入った時に、鬼のように怖い振付師の方がいて。その方に理不尽な怒られ方をしました。絶対に間違っていないのに、すごい怒鳴られ方をして。なんだろう、これはと(笑)。

滝沢:難しいよね。説教と教育って。

有岡:滝沢さんは絶妙だと思います。注意をしながらも、すごく愛のある言い方をしてくれるので、言われた方も素直に受け入れられます。

滝沢:なんか怖いなあ(笑)。

『こどもつかい』

Q:お二人にとって怖いものは何ですか?

滝沢:今の有岡くんの笑顔です(笑)。

有岡:なんでですか(笑)。

滝沢:それは冗談ですけど、僕はコンサートとかで使う爆発音かな。きっかけは頭に入っているのにすごく怖いんです。いまだに慣れない。対策は回ること。ターンして(笑)。

有岡:顔を見られないように、ですね。

滝沢:爆発のタイミングで一人だけ回っている(笑)。

有岡:僕は「老い」ですね。ジャニーズの運動会で、今まではすごいなあって言われる立場だったのに、ジュニアに対してそれを自然に言っている自分がいて(笑)。

滝沢:26歳でしょ。まだ早いよ。

有岡:体力には自信があったんですけど、負けてられないなあと思いました。

滝沢:やっぱり挑戦することは大事。この映画も今までのホラー映画のテイストとは全然違うものに挑んだことで、また新しいホラーのジャンルが一つ仕上がったのではないかと思っています。

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■取材後記

完成した作品と撮影現場のことを、言葉を選びながら語る滝沢と有岡。撮影での初体験の興奮をにじませながら話す有岡に対し、滝沢はまるで後輩の緊張を解くかのように、時に冗談を交えながらさまざまな思いを言葉にする。その貫禄さえも感じさせる姿は、舞台演出も手掛ける才能の片鱗を感じさせた。(取材・文:永野寿彦)

映画『こどもつかい』は6月17日より全国公開

(C) 2017「こどもつかい」製作委員会

映画『こどもつかい』オフィシャルサイトはこちら

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