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ツイン・ピークス続編、オープニングにとり肌!今度の死体も謎だらけ!

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 “世界で一番美しい死体”の発見をきっかけに、田舎町ツイン・ピークスに隠された謎と、住人たちの奇妙な人間模様を描いた伝説のドラマ「ツイン・ピークス」が帰ってきた。大きな謎を残した最終回から25年後の新作「ツイン・ピークス The Return」は、懐かしの町と住人たち、そして解き明かすほどに深まる、スルメ式の謎に再会できる新たな物語だった!

■あのテーマがよみがえる!懐かしのオープニング

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ファンにはおなじみ「WELCOME To TWIN PEAKS」の看板

 鬼才デヴィッド・リンチと脚本家マーク・フロストが生み出した、耽美で不条理な世界と、欲望をむき出しにしてもどこか憎むことができない個性的な住人たち。「ツイン・ピークス」の人気は遠く離れた日本にも飛び火し、ロケ地をめぐるツアーが組まれるほどの社会現象にもなり熱狂的なファンを生み出した。

 そんな「ツイン・ピークス」を象徴する要素の一つが、平穏な町の営みを映し出したオープニングだろう。新作でも、作曲家アンジェロ・バダラメンティによる、美しくも不安をかきたてるオープニングテーマ(ジュリー・クルーズの「Falling」)は観る者のノスタルジーを刺激し、一気に“リンチ印”の不条理世界へと引き戻される。

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本作は、スノコルミーの滝を見下ろすオープニングで幕を開ける

 「WELCOME To TWIN PEAKS」の看板こそないが、グリーンに縁どられたタイトルロゴ、在りし日のローラ・パーマーの写真、そして、見下ろすように撮影されたスノコルミーの滝は当時のまま。赤い部屋と白黒の床のモンタージュは、主人公のFBI特別捜査官デイル・クーパーが25年前に訪れた諸悪の根源ブラック・ロッジへと続く赤い部屋だ。懐かしの町への再訪と共に、多くの謎を残した前回の結末に決着をつけるシリーズであることを示唆するかのようなオープニングだ。

■魅惑の町「ツイン・ピークス」の謎とは何だったのか?

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前作では町の魅力にどっぷりはまっていたクーパー捜査官

 カナダにほど近い場所に位置するツイン・ピークス。1989年に放送されるやいなや、世界中で中毒者が続出したこのドラマは、平和な町で、女子高生ローラ・パーマーがビニールに包まれた全裸遺体で発見されたところから物語が始まる。ベイマツに囲まれた美しい大自然と絶品もののチェリーパイ、最高のコーヒーを出すダイナーがある町は、捜査のため訪れたクーパー捜査官いわく“天国”だ。

 しかし、その天国の裏側には負の一面が隠されていた。ハイスクールの女王だったローラは、実はドラッグとセックスに溺れる日々を送っていた。町の住人の多くが、不倫、DV、売春、麻薬売買といった悪徳にとらわれ、誰もがローラを殺したようにも、愛していたようにも見えてくる。深まる謎と、欲望をむき出しにしながらも、どこか憎めない住人たちの姿を追ううち、やがて不可思議な世界へといざなわれていく快感にハマる視聴者が続出した。

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一度は食べたいダブルRダイナーのチェリーパイ

 やがてクーパー捜査官は、ローラを求めていた邪悪な存在キラー・ボブ、そして、町の森に隠された諸悪の根源であるブラック・ロッジの存在を知る。ドラマの終盤、ブラック・ロッジに向かったクーパー捜査官は、死んだはずのローラ・パーマーが存在する赤いカーテンに囲われた部屋に閉じ込められた。ローラはクーパーに「25年後に会いましょう」と告げ、表面上の犯人を明らかにしただけで、多くの謎を残したままドラマは終了。「ツイン・ピークス The Return」はローラの予言通り、それから25年後の「赤い部屋」で幕を開ける。

■個性派キャラが帰ってきた!キャストが集結!

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ローラ・パーマーと赤い部屋

 「ツイン・ピークス」の主人公と言っても過言ではないのが、どこか突飛な行動を見せるこの町の住人たち。新シーズンには、クーパー役のカイル・マクラクランをはじめとする、オリジナルキャストの多くが再結集している。

 ローラ・パーマーを演じたシェリル・リーの25年の時を感じさせない美しさは見どころ。奔放な女子高生だったオードリー(シェリリン・フェン)、その父でホテル経営者のベンジャミン・ホーン(リチャード・ベイマー)、ローラの父リーランド(レイ・ワイズ)、母親のサラ(グレイス・ザブリスキー)、ハワイかぶれの精神科医ローレンス・ジャコビー(ラス・タンブリン)、ダブルRダイナーの美しき女性経営者ノーマ(ペギー・リプトン)、ウエイトレスのシェリー(メッチェン・エイミック)、シェリーと不倫の仲だったボビー(ダナ・アッシュブルック)など、懐かしい面子が勢ぞろいだ。

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昔のまんま? アンディとルーシー

 ファンとっては、電話番だった保安官秘書のルーシー(キミー・ロバートソン)と泣き虫警部補のアンディ(ハリー・ゴアス)、ネイティブアメリカンの保安官補ホーク(マイケル・ホース)、女装好きの捜査官デニス(デヴィッド・ドゥカヴニー)、デヴィッド・リンチ本人が演じるFBI地方捜査の主任ゴードン・コールの登場もうれしいところだろう。

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惜しまれつつ亡くなったミゲル・ファーラーとリンチ監督本人も再出演

 また、惜しくも放送前に亡くなった、口の悪さが玉に瑕の捜査官アルバートを演じたミゲル・ファーラーと、丸太おばさん役のキャサリン・E・コウルソンも登場する。総出演人数は、驚きの217名。その中には、ローラ・ダーンナオミ・ワッツジェニファー・ジェイソン・リーアマンダ・セイフライドなど豪華俳優の名も。たった1シーンのみの登場となるスターもいるそうなので、散りばめられた謎だけでなく、俳優陣の顔ぶれにも注目だ。

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まさかのナオミ・ワッツも登場! ちょろっと出てくる豪華スターを見逃すな!

 前作からの不参加組にトルーマン保安官(マイケル・オントキーン)が入っているのは少し残念。ほかにも、ローラの親友ドナ(ララ・フリン・ボイル)、クーパーと恋に落ちるアニー(ヘザー・グラハム)といった前作のキーキャラクターの不在を、リンチ監督がどうやってカバーしているのか、それとも何らかの形で彼らも帰ってくるのか? も見どころになりそうだ。

■“世界で一番美しい死体”以上に謎だらけの死体?

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巨人も再び登場し、謎が深まる問いかけを残す

 (この段落はネタバレあり)死体の発見に端を発し、「誰がローラを殺したのか?」という強烈な謎で視聴者をひきつけた「ツイン・ピークス」。「The Return」でも、死体は物語の重要なカギになりそうだ。今回の舞台は、ツイン・ピークスだけではない。死体をめぐる物語はサウスダコタ州バックホーンのアパートの一室から始まる。顔の左半分を潰された女性の頭と、太った男の体をつなぎ合わせた、“世界で一番美しい死体”とは程遠い死体が発見される。

 女性の身元はすぐに判明するが、体の持ち主は不明。部屋に残された指紋から浮かんだ容疑者は地元高校の校長だった。しかし彼は、部屋には夢の中でしか行っていないと妻に告げる……。一見、ツイン・ピークスとは全く縁がなさそうな事件の影にも、“キラー・ボブ”の存在が関係しているのか?

■納得できない人が続出?謎だらけのラストがついに解決か!

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あのラストからどうなったのか? クーパー捜査官のその後にも注目だ

 全てがまとまるどころか、より多くの謎を提示したまま30話をもって終了した前作。その後に公開された『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』でも、ドラマの続きは明かされなかった。だからこそ、リブートや前日譚ではなく、続編としてスタートを切った「ツイン・ピークス The Return」には期待したいところ。

 再び、コーヒーとパイを楽しむクーパー捜査官に再会できるのか? 死んだはずのローラ・パーマーが赤い部屋で何をしているのか? 前作に登場した「キラー・ボブ」「踊るこびと」「片腕のマイク」「ブラック・ロッジ」「ホワイト・ロッジ」の意味するものは? 25年前に出なかった答えが明かされる日は近い。(編集部・入倉功一)

「ツイン・ピークス The Return」は7月22日よる9時よりWOWOW日本独占放送
〔第1話無料放送〕
番組オフィシャルサイト
“TWIN PEAKS”: (c)Twin Peaks Productions, Inc. All Rights Reserved.

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