マーク・ハミル、ルークへの帰還を語る - 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

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 映画『スター・ウォーズ』シリーズ旧3部作で主人公ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミル。その30年後を描く新シリーズに彼が出演するというニュースは当時、世界中のファンを熱狂させた。前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を経て、12月15日公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でいよいよ本格出演するマークが、映画が完成を迎えた今、その胸に去来したものを語る。(編集部・入倉功一/Koichi Irikura)

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■ハリソンの出演が決め手だった

Q:あらためて『スター・ウォーズ』に再び出演することになったときのことを教えてください。キャリー・フィッシャーさんやハリソン・フォードと話はされたのですか?

2012年、スター・ウォーズ・セレブレーションに出席したとき、ジョージ(・ルーカス)がランチに誘ってきたんだ。『何かあるな』って感じでね。僕の奥さんは『また三部作を作るなんて話じゃない』って冗談を言って、僕は「前にはっきりと言ったけど、僕はもうそういうものには出ないんだ」って笑い飛ばしていた。ブルーレイ用のドキュメンタリーとか、テレビシリーズを作るから宣伝に協力をしてほしいとか、そういう話だと思っていたんだ。

そこにはキャリーもいて、ジョージは「実は会社(ルーカス・フィルム)を売ることに決めた。それで、キャスリーン(・ケネディ)が跡を継いで新しい三部作を作ることになったんだ」と話し出したんだ。僕は「ポーカーフェイスでいよう」って感じだったけど、キャリーは「やるわよ!」って飛びついた(笑)。自分の娘ができる役はないか、なんてことまで聞いていたな。「50歳を越えた女優に、これだけの大仕事がいくつ入ってくると思っているのよ」ってね。

でも僕は、自分が本当に戻るべきなのかわからなかった。そのことは、J.J.エイブラムスにも伝えたよ。お金は問題じゃない。働かなくてもすむくらいの蓄えはもうあるしね。奥さんにはもっと働けって言われるだろうけど(笑)。それはともかく、僕だってジョージが決めたこと全てに同意しているわけじゃないけど『スター・ウォーズ』の続きを作るとなれば、厳しいことを言う人がいる。「子供の頃の思い出をめちゃくちゃにするつもりなのか!」って感じでさ。

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今年のセレブレーションから、マークとハリソン。Gustavo Caballero / Getty Images

Q:出演しなくても、奥さまは文句を言わなかったのでは?

大事なのは、僕はもうほしいものを全て手に入れているってことだ。お金のかかる趣味もないしね。ハリソンなんて飛行機を操縦するだろう? ちなみに、「あれは止めたほうがいいぜ」って僕は言っていたんだよ(笑)。ハリソンからの電話で最も聞きたくない5つのワードがある。「よう、マーク、飛ばしに行こうぜ」(Hey, kid, let’s go flying!)ってやつさ(笑)。そのたびに、「僕はブルースクリーンの前でしか操縦しないんだ」って言ってやるんだ。

本当は奥さんも「ハリソンはきっと戻ってこないわよ」なんて言ってくれて、僕もその言葉にすがっていた。彼は僕なんかよりずっと金持ちだし、ずっとへそ曲がりだ。『スター・ウォーズ』にはずいぶんと苦労をさせられただろうから、もうこりごりだと思っているはず……ってね。だから少し安心していた。

Q:ハリソンが戻らなければ、自分も出演の義務はないだろうと?

逃げる口実になってくれるかもしれないと思っていた。ところがハリソンまで戻ってくることになった! それで終了さ。この申し出を断ったら、みんなから総スカンを食らって、最も嫌われた男になること間違いなし。僕はこの作品をやる運命なんだ。そうしなきゃ、ファンが松明の代わりにライトセーバーを掲げて家を取り囲むぞ、なんてね(笑)。

■『スター・ウォーズ』はあまりにも大きい

Q:『フォースの覚醒』では、ルークにセリフがありませんでした。

そうだよね。ただ振り返っただけで、そこからレイに近づくようにも見えるし、「俺の敷地からすぐに出ていけ」と今にも言い出しそうにも見える……。正直、僕たちも何もわかっていなかった。僕らはルークについての情報をほとんど与えられていなかったんだ。『最後のジェダイ』の脚本を読んだ時でさえ、ライアン(・ジョンソン監督)に「いったい何が起きているんだ」って食って掛かったくらいだ。でも、ライアンみたいに人当たりが良く、おおらかで、短気でもない人が監督を務めてくれて幸運だった。とても才能豊かなストーリーテラーでもあるからね。

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Q:『フォースの覚醒』でルークはレイからライトセーバーを差し出されますが、旧三部作のころ、ライトセーバーを持って帰ったりはしましたか?

「プリンセスを助けたときに僕がつけていたストームトルーパーのヘルメットをください」なんて頼んだけど、あのころのヘルメットの内側は、緑色をしたプラスチックがむき出しで、接着剤がダメになって、飾りつけがポロポロ取れてしまったりする。皮肉なことに、おもちゃのヘルメットやライトセーバーの方がずっといい状態だよ。品質的には撮影で使ったもののほうが長持ちをするように作られてはいるのだろうけど。しかしまぁ、『スター・ウォーズ』というのは、いつまでも忘れられることがない。そこにはジレンマを感じるよ。例えば、声優としての僕の仕事については話を聞きに来てくれるのは、アニメ雑誌くらいだ。でもこの作品ではそうはいかない。本当にやりすぎなくらい大きすぎる。

Q:声優として「バットマン」のジョーカーを演じていますが、彼を演じていて最も楽しかったことは何ですか?

ジョーカーの大好きな点は、次に何をしでかすか全くわからない点だ。あまりにクレイジーで予想がつかないから、退屈することがない。悪役をやることを誰もが歓迎するわけじゃないけど、すごくいいセリフをもらえるものなんだ。僕のエージェントなんて、君にはアルフレッドを演じてほしかった、何て言うんだけどさ。そしたらいろんなシリーズに出られるって(笑)。

■キャリー・フィッシャーさんについて

Q:キャリーさんについて、お話をしていただけますか。

彼女が倒れたという知らせは、奥さんから電話で知らされた。彼女は取り換えのきく存在じゃない。エピソード8だけじゃなく9にも出るべき人だった。そうならないことに、怒りさえ覚えたよ。でも怒るより、彼女がこれまでに僕たちに与えてくれたものに感謝すべきだって思うようにしている。それでも、キャリーのことはまだ過去形で語れないし、彼女を好きでいることは止められそうにもないよ。彼女のいない寂しさは永遠に続くだろう。

僕ってヤツは、自分の思い描いた夢のような世界を厳しい現実に壊されるのが大っ嫌いなんだ。でも……それを受け入れなくちゃならないのかな。そうすれば、悲しみが軽くなるわけじゃないけれど。考えてみれば、彼女は僕たちが悲しがることを望んでいないかもしれないし。もしかしたら、今も僕たちと一緒にいるのかもしれないよ、ほら、君たちの後ろにもね(笑)。

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