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ファンとして実写化に思うこと『鋼の錬金術師』本田翼インタビュー

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 映画『鋼の錬金術師』(公開中)のヒロイン・ウィンリィ役で出演している本田翼は、折り紙付きの原作ファン。作品の実写化について抱えた思いや、本作だからこそクリアできたこと。そして憧れのコミックマーケット(通称:コミケ)参加はかなわずとも、子供のころから突き進んでいた“ファン道”についてインタビューで語った。

■錬成ポーズは、人生一度は通る道

Q:本田さんは「鋼の錬金術師」大ファンとのことですが、ハガレンとはいつ頃出会われたのでしょう?

 小学生のころに、お兄ちゃんが「少年ガンガン」を買っていて。それがきっかけだったと思います。

Q:コミックスが出る前からご存じだったのですね。アニメもご覧に?

 アニメは「鋼の錬金術師」(2003~2004年)の方は毎週、お兄ちゃんとリアルタイムで見ていましたね。

Q:個人的な表現で申し訳ないのですが、本田さんは光のオタクというイメージがありまして、闇のオタクの自分としてはまぶしく感じております。

 光なのかな~(笑)。お兄ちゃんがオタクでお母さんも結構オタクなんです。家族みんなでオタクだったので自分だけではなく周りにもいたから堂々とできているのかもしれないです(笑)。もしも芸能とは別の道を進んでいたら、コミックマーケットにも参加者として行きたかったです。もちろん芸能人の方でも参加者になれるとは思うのですが、日程などもあわなくて……でも生粋のオタクに育っていた自信はありますね。

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!? - 光のオタク&闇のオタク論を持ち掛けた時の本田翼

Q:それでは原作キャラと同じものが欲しくて、例えば錬金術師の銀時計と似たようなデザインの時計を探し回るなどの経験をされたことも……?

 自分がなれる、なれないは別として、主人公・エドのオートメイル(機械鎧)には憧れましたね。かっこいいなと思っていて。あとはもし自分がホムンクルスになったらなどの想像をしていました。

Q:錬金術の錬成ポーズをマネされることもありましたか?

 しました! 科学というか、実際に自分も錬成できるんじゃないかと思っていました。一度は通る道ですよね(笑)。人体錬成のシーンも見ていて「子供にも買える金額の素材なんだ!」と驚きましたし、すごく影響受けました。

Q:おお! では理系の勉強にもご興味が?

 理系がね……できなかったんです。計算式で諦めました。あとハガレンはストーリーが好きでしたね。人間味のある物語なんですよね。

■山田涼介と交わした熱いハガレントーク

Q:人間味と言えばキャラクターについてもぜひ語っていただきたく。好きな、というよりも “恋したキャラ”はどのキャラでしたか? マスタング大佐に落ちた女性も多かったと聞きますが……。

 恋、ですか。マスタングさんは子供ながらに厳しい方だなと思って見ていて。エドなのかな。マスタングさんも好きなんですが、あとはヒューズさんの悲しい展開にもショック受けました。リンもすごく好きでしたが、やっぱり恋でいうとエドだったと思います。

Q:ちなみにどのシーンで恋に落ちたのでしょう?

 まず毎回成長するさまがかっこいい。あとは弟のために戦っている姿が、子供ながらにかっこいいと思いましたね。ウィンリィのことも、守りながら戦うんですよね。惚れるには十分な要素だらけでした。

ハガレンを読む本田翼

Q:映画では原作の魅力を凝縮しつつ、また新たな「ハガレン」の世界が提示されたようにも思われましたが、本田さんは脚本を読まれた際にどのようなご感想を抱きましたか?

 曽利文彦監督が原作の名シーンというべき名シーンを脚本に入れてくださっていて。でもここが出るんだという驚きのシーンもあったりしましたが、ハガレンファンが見たいシーンがほとんど詰まっていたなと思いましたね。

Q:本当にまさかここから持ってくるか!? というシーンもありますよね。

 そうですよね。そして人間が演じてよかったな、と思うシーンもいっぱいありました。漫画では描かれていない感情も表現されていたことも「いいな」と思えて。エドとアルがケンカするシーンは映画でより感動したように思います。映画ならではの良さは、確実にありますね。

Q:ケンカのシーン以外にも、実写化されたことであらためて印象に残った場面はありますか?

 マスタングさんの炎の表現には感動しました! 漫画だとさらっと通っていたところも、映像化されることでより迫力が増していたと思います。錬金術関連もすごい質感もあって。あらためて完成した作品を観ると、監督は本当にすごいところまでこだわって作られていらっしゃる。本作への情熱と感じました。

大佐の炎のシーン - (C) 2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C) 2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

Q:監督や本田さん含め、本作のキャストは本当にハガレンへの愛が強い方が多いですよね。

 強いですね。ホムンクルス三人衆は撮影現場でも、本当にすごかったですよ! 松雪(泰子)さんのラストも、きれいだけど悲しい感じもあって。松雪さん以外にラストはできないと思うほどそのまんまでした。現場でもお美しくて。

Q:また主演の山田涼介さんも熱烈なハガレンファンですが、撮影中にハガレントークをされましたか?

 しました! 台本を読んだ感想や「いいシーンしか入ってないよね!」を言い合ったり。映画を観終わった後にも、真理の扉のシーンも、あんな表現になったんだね、と熱いディスカッションを、監督を含めて3人でよくしていました。またアルはフルCGのため撮影時には姿は見えなくて視線の演技などがすごく大変だったので、「頑張ってよかったね」というねぎらいの言葉を掛け合ったり、完成したCGのアルを見て「こんなに横幅会ったんだ!?」と驚いたりしました。完成の喜びを一番分かち合えた相手でもありましたね。

■“作品の実写化”について - オタクとしての思い

Q:さて、ハガレンの大ファンでいらっしゃる本田さんですが、実写化のお話を聞いてどのように思われたのでしょうか?

 錬金術をどう描くのだろうという疑問や不安がありました。ファンの方もそこが心配だという部分があると思うんですよね。そこがCGでどこまで世界観を表現できるか、自分も小さいころからその世界観ができていたのでどう崩さないで実写化できるのかと思っていました。でもお話を受けたときに、デモ映像もいただいたんです。その映像は、エドとアルが登場して錬金術はこう表しますという短いものだったのですが、その映像を拝見した時に「これは大丈夫」と思いました。ちゃんと錬金術に夢を持ったまま見られるというか、すごくリアルに作りこまれていたんです。

Q:また本田さんは本作のヒロイン・ウィンリィ役ということもあり、相当なプレッシャーだったのではと思います。

 そうですね。ウィンリィ役には、やっぱりうれしくもあり不安もありました。すごくファンでもあったので。「鋼の錬金術師」は、エドもウィンリィも日本人ではなく、ヨーロッパ系の方だろうなという印象があったのですが、自分がいかにできるだろうかとは考えました。ファンの方にもがっかりされたくないですし、かといって外国の方の見た目に寄りすぎてコスプレっぽくなってしまうことも嫌でしたので。とにかく不安が大きかったです。でも好きな作品でしたし、携わりたいという気持ちがあって。だからやると決めるまでにそんなに時間はかかりませんでした。ウィンリィをするときには、必ず自分の小さい頃から培われたウィンリィ像が役に立つだろうなと思っていました! アニメも漫画も読んでいましたし。そういう気持ちで挑みました。

Q:ウィンリィの髪型は原作の金色というよりも茶色のビジュアルになっていますが、先日荒川先生から監督に「金髪に寄せなくてもいいですよ」とおっしゃっていたと聞きました。

 山田君が思いっきり金髪なので、わたしも金髪だと、兄弟のようなビジュアルになってしまいそうな気がしていて。顔は似ていないとは思うのですが、髪色から似てきてしまうのではないかなと思っていましたし、あんまり金髪すぎてしまうとコスプレ感が出てしまうかなという心配があったんですよね。なので程よく自分の顔で近づける限りのウィンリィ、かつ違和感のないものを作りたかったんです。なので明るめの茶色まで抑えていたんです。

Q:「違和感のないものを作りたかった」とのことですが、本田さんご自身もビジュアルを作り上げる際に自らアイデアを出されることもあったのでしょうか?

 意見というほどは出していなかったのですが、やっぱり浮きたくないというか、変にキャラクターっぽくなりすぎたくはない、リアルでいたいという気持ちは、監督とよく話していましたね。ではどのへんで抑えるかという話し合いをしていました。今回は衣装もオーダーメイドなので、それも世界観にバッチリなんですよね。

Q:ハガレンに限らず漫画やアニメ作品が実写化することについて、一ファンとしての思いをぜひお教えください。

 何でもかんでも実写化しても大丈夫だとは思ってはいませんが、人が演じる良さというものは必ずあると、お芝居をやっている人間として自分は思っています。

Q:ハガレンはCGやキャストを含めてその良さがある作品ということですね。

 そうですね、本当にCGの迫力はすごいから観てほしいです。

取材・文:編集部・井本早紀 写真:高野広美

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