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照館長が日本映画ペンクラブ特別功労賞を受賞!の巻

まほの別府ブルーバード劇場日記

 3月18日、私がお手伝いする別府ブルーバード劇場の岡村照館長が日本映画ペンクラブさんより名誉ある特別功労賞を送られました。私にとっても、照館長にとっても、とてもうれしくて大きな出来事になりました。(森田真帆)

受賞のお知らせに大喜び!

別府ブルーバード劇場
照館長、おめでとう!

 映画や評論、報道の分野のプロフェッショナルの方々で構成されている日本映画ペンクラブの方から連絡があったのは昨年末のこと。日本映画ペンクラブの特別功労賞に岡村照館長が選ばれました。おめでとうございます!という知らせに、私も照さんも娘の実紀さんも、うれしくて飛び上がりました。ペンクラブの方から、選出の理由を聞くと「大分県別府市に唯一ある映画館で、今年4月に米寿を迎えた今も、女手一つで映画の灯を守り続けていることに対して」とのこと。39歳で旦那様を亡くして以来、たった一人でこの小さな別府ブルーバード劇場を守り続けて来た照館長。これまで、別府市からの名誉賞をいただいたことはありましたが、映画に関わる方からこんな素敵な賞をいただけたことがとてもとてもうれしかったのです。授賞式は2020年の3月。会場は照館長が大好きな東京・銀座。「東京に行けるなんて、うれしいわぁ!」と照館長にとっては二重の喜びとなったのでした。

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いよいよやって来た授賞式の日!コロナの影響が……

別府ブルーバード劇場
みんなで空港へ!

 ようやく授賞式の3月。照さんも、みんなが授賞式を楽しみにしていましたが、とても悲しいことに日本では刻一刻とコロナの影響が出てきていました。こうして原稿を書いている今でも、別府にもコロナの恐怖は広がっていて、保健所に検査に来てもらったり、各会場上映後の消毒や空気の入れ替えたりを徹底しながら、毎日なんとか劇場を開けています。ただ、こんな時だからこそ、東京に行くことはすごく心配していました。照さんには、「こんな晴れ舞台、88年生きてきてなかなかな行けん、なんとかして行きたい!」という強い気持ちがありました。家族も私たちも、複雑な思いの中、照ちゃんの授賞式が決まりました。東京へは、娘の実紀さんが付き添いで、私は劇場の留守番をすることに! 当日は、空港でマスク! 手洗い! うがい! 手の消毒ちゃんとしてね!としつこいくらいにお願いして、照ちゃんを東京へとお見送りに行ったのでした。

喜びでいっぱいの授賞式にあの監督がサプライズ登場!

別府ブルーバード劇場
阪本順治監督からは熱いハグが!

 3月18日の授賞式に向けて、美容院にも行って、桜のネイルもヘアスタイルもバッチリ決めた照さん。当日は、娘の実紀さんから授賞式の様子が次々と写真で送られてきました。ドキュメンタリー監督の森達也さん、東京フィルメックスの市山尚三さんなど、そうそうたるメンバーと並ぶ照さんは、どの写真でも最高にうれしそうな笑顔! さらに、なんと当日のサプライズゲストとして、阪本順治監督が花束のプレゼンターで駆けつけてくれたのです。阪本監督とブルーバード劇場は、以前の連載でも紹介した通り、切っても切れないご縁。「映画というものは、その作品をかける小屋がないと意味がない。映画人にとって、大切な場所なんです。別府の小さな劇場を守り続けてきた照さんが受賞するってすごく意味のあることです」という素敵な言葉もいただきました。石橋蓮司主演の『一度も撃ってません』(4月24日公開)のキャンペーンで忙しい中、来てくださった阪本監督には本当に感謝しかありません。別府の小さな劇場の灯を守ってきた、照館長の功績が、こんな風に認めてもらえて、私も本当にうれしい! 照ちゃん、本当におめでとうございます!

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