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宮田俊哉、さらにアニメ好きに『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』インタビュー

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 アニメ好きとして生きるのは「ステキな人生」。そう語るKis-My-Ft2宮田俊哉が、怪奇アニメの金字塔「妖怪人間ベム」のリブート作品となる『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』で声優初挑戦を果たした。アニメ愛が強いだけに、オファーを聞いた当初は「無理です! レッスンをさせてほしい!」とプレッシャーもあったという彼。本格レッスンを経て見事にキャラクターに命を吹き込んだが、制作の現場に触れたことで、「よりアニメを好きになった」と新たな発見もあったという。憧れの世界に飛び込んだ宮田が、アフレコの様子やアニメ好きになった原点を明かした。

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あふれる声優への尊敬の念「レッスンさせてほしい!」

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Q:オファーを受けた際には喜びだけでなく、プレッシャーもあったそうですね。どのような準備をして収録に臨みましたか?

最初にお話を聞いたときは、「僕のようなど素人ができるわけがない。無理です!」と思いましたし、「レッスンをさせてほしい!」とお願いしたんです。やはり声優さんというのは職人さんのお仕事なので、きちんとレッスンをさせてもらわなければ、決してできる仕事ではありません。そこで、浪川大輔さんのやられている養成所に行かせていただきました。浪川さんに教えていただいたので、「これは本当に失敗できないぞ」とそこでまたプレッシャーが大きくなって(笑)。手取り足取り教えていただいて、本当に感謝しています。

Q:演じられたのは、ベムの同僚バージェスでした。

「僕はバージェスについてこう思っているんです」など、役柄への解釈についても(博史池畠)監督とたくさんお話しさせていただきながら、役を作っていきました。監督は「バージェスは、海外の通販番組に出てくるようなヤツなんだよ」とおっしゃっていました。最初はピンとこなかったのですが、だんだんニュアンスがつかめていったように思います。僕がこれまでに演じた役の中でもっとも軽薄なヤツで、観ている方には「アイツ、ムカつく」と思ってほしいですね。公開されて、みんなの意見を早く聞きたい。でも聞くのが怖い気持ちもあります!

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アフレコは未知の世界 距離感のつかみ方に苦労

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Q:実際にアフレコをしてみて、難しかったのはどんなことでしょうか。

台本のページをめくるときにも、気をつけてめくらないとマイクがその音を拾ってしまうなど、わからないことばかりでした。そんな中でも一番難しかったのは、距離感のつかみ方です。例えば、バージェスがベルムに「ここにいたんだね」と語りかける場面でも、2人の間にどれくらいの距離があるのかわからず、そうするとどれくらいの声量がちょうどいいのかもわからなくて……。監督にたくさん質問させていただきました。改めて「声優さんは、一枚の絵からたくさんの情報を吸収しながら演じているんだな。すごいな」と思いました。

Q:ガヤの収録にも参加されたそうですね。アフレコ現場で声優さんとご一緒して、印象的だったことはありますか?

ガヤの収録では、高木渉さんとご一緒させていただきました。高木さん、「あの資料はどうした?」とかアドリブでめちゃくちゃ話しかけてくださるんです! ものすごく楽しかったし、本当に助けていただきました。今でもアニメ作品から自分の声が聞こえてくるのはとても不思議な気持ちですが、本当に楽しかった。これはやってみないとわからない感覚だと思いました。

Q:アニメの制作現場に触れてみて、宮田さんの“アニメ愛”に変化はありましたか?

絵が完成していない状態でアフレコをするとなっても、声優さんたちがすばらしい演技をしていることに感動しました。そしてアニメでは、たくさんの人が関わって一人のキャラクターを作っているんだということも、改めて感じることができました。絵を描く人、表情を作る人、声をあてる人など、「一体、何人でこのキャラクターを作っているんだろう」と考えると、本当にすごいなと思いますし、もう「アイ・ラブ・アニメ!」ですね! よりアニメが好きになりましたし、モブキャラもたくさんの人が関わって作られているんだと思うと、モブも主役に見えてきそうです。そうやって、アニメもいろいろな視点で観られるようになったかもしれません。

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アニメに“夢中になっていった”意外なきっかけとは?

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Q:充実感もたっぷりで、うれしい初挑戦になったようですね。

以前、雑誌のインタビューで「声優をやってみたい?」と聞かれたときに、「もしやるならば、チョイ役からチャレンジさせてほしい」という話をしていたんです。それなのに、バージェスのような大きな役をいただいてしまって、本当に驚きです! 先日は、エマ役の水樹奈々さんと対談させていただき、「いきなりあんなに難しい役をやって、すごい!」と褒めていただいて。奈々さまに褒めていただいたことは、僕の誇りです!

Q:お話を伺っていても、本当にアニメが好きなんだなということがビシビシと伝わってきますが、アニメ好きになったきっかけは?

アニメって、子どもの頃はみんな観ているものですよね。僕はそれがずっと続いている感じなのかもしれません。なのできっかけが何かはよくわからないのですが、中学生のときに、(堂本)光一くんがやっているミュージカル「Endless SHOCK」にバックダンサーとして参加して、少し出演料をいただいたことがあって。それで部屋にテレビを買って、深夜にアニメをやっていることを知り……。そこから夢中になっていきました(笑)! 僕はこれがステキな人生だと思っています。

Q:深夜アニメにハマるきっかけとなった作品はありますか?

気付いたらたくさん観ていた……というのが事実ですが、「灼眼のシャナ」や「ローゼンメイデン」はよく観ていたと思います。今では期ごとにどんなアニメがあるのかをチェックしていますし、仕事が忙しくなってくると「アニメが観られなくなっちゃうな……」と思ってしまうときもあります(笑)。

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キスマイが日本で一番かっこいいグループ

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Q:アニメが日々の力にもなっているようですね!

アニメを観ていると、意外なところで役立つこともあるんです。アニメに携わっているみなさんは感性がすばらしいので、バラエティー番組などで、アニメのセリフと似ているようなことを言うと、結構ウケたりもするんです。アニメ、さまさまです!

Q:50周年を過ぎても、変わらず人々を惹きつけているアニメ「妖怪人間ベム」。そのリブート作品に出演されて、本シリーズの色あせない魅力を感じた点はありますか?

子どもの頃に「妖怪人間ベム」を観たときは、「怖い」という印象がありました。でも大人になってから観てみると、まったく違う感想を抱いたことを思い出しました。ベムやベラ、ベロたち妖怪人間の切なさを感じたし、彼らの心に惹かれるものがたくさんあった。ただ怖いだけではなく、きちんとドラマの描かれた作品だと思っています。

Q:本作のベム、ベラ、ベロは、特別な絆で結ばれた仲間たちです。宮田さんにとって、Kis-My-Ft2のメンバーとそういった絆を感じる瞬間があれば教えてください。

僕一人だったら、こんなふうにお仕事をさせていただける環境にはいないと思っています。そして僕がいつも思っているのは、キスマイが日本で一番かっこいいグループだということ。キスマイの7人が日本で一番、面白いヤツラだとも思っています。玉森(裕太)のドラマを観ていて本気で泣いているときもあれば、他のメンバーがテレビに出ていると「面白いなあ」と本気で笑っちゃったりして。メンバーのみんなも、僕をそういった目で見てくれていたらうれしいなと思います。結成してもう15年。人生の半分以上、一緒にいるので、やっぱり特別な存在ですね。

Q:メンバーのみなさんには、声優に抜てきされたことはお話しされましたか?

すぐに言っちゃいました(笑)。みんな「おめでとう」と声をかけてくれました。玉森は以前、洋画の吹き替えをやったことがあるので、「“うっ!”とかアドリブで息遣いを吹き込むのがすごく難しいよ」と話していて、「あれ、すごく難しいよね!」と盛り上がりました。北山(宏光)は「宮田が声をやった作品で、キスマイで主題歌ができたらいいよね」と言ってくれたり……。とにかくみんな、映画をとても楽しみにしてくれています!

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取材後記

目尻を下げながら、なんともうれしそうに声優初挑戦について語った宮田俊哉。アニメへの愛、そしてKis-My-Ft2という特別な存在であるメンバーについて話すたびにどんどん笑顔も大きくなるなど、「好き」という気持ちが大きな原動力になっている様子だ。彼いわく、「宮田俊哉史上、もっとも軽薄な役」というバージェスだが、映画を観れば彼の声優としての実力に驚くこと間違いナシ! アニメや声優へのリスペクトを込めて演じ切った彼の本気度を感じ、これからの活躍がますます楽しみになった。(取材・文:成田おり枝)

映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』オフィシャルサイト

映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』は全国公開中

(C) ADK EM/劇場版BEM製作委員会

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