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渡辺謙、男泣き!「遺族の方たちのお気持ちを汚すことのないようにやってきた」

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渡辺謙、男泣き!
渡辺謙、男泣き!

 映画『沈まぬ太陽』の初日舞台あいさつが東京・TOHO シネマズ スカラ座で行われ、出演者の渡辺謙三浦友和をはじめとしたキャストと若松節朗監督らが登壇した。

映画『沈まぬ太陽』写真ギャラリー

 本作は航空会社の闇と御巣鷹山航空事故を描いており、長い間、映画化は不可能といわれていた作品。観客とともに映画を鑑賞した渡辺は、「(映画化が実現し公開されるまでの間に)みんながどれだけ大変な思いをしてきたかということをご理解していただきたい」と男泣き。本作に対する感想を聞かれた渡辺は、「(制作することに)本当にハードルが高かったです。僕たちだけではなく、これまでにこの映画を作りたいと思った多くの方たちの熱い気持ちを忘れることのないように、この事故のご遺族の方たちのお気持ちを絶対に汚すことのないようにと思いながらやってきました。自分の映画に感動して泣いているわけじゃないんです」と本作に対する熱い思いを会場の観客に投げかけた。

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 そんな渡辺の敵役を演じた三浦は、「(渡辺が)袖からずっと泣いていて……僕はどうしたらいいかわからなくなっちゃいました。本当に(劇中で)ひどいことをしてすみませんでした」と劇中でのひどい仕打ちに対して謝る場面も。その後も渡辺は、「過去を風化してはいけない、もう一回、日本を見つめ直さなきゃいけないんだと思っている時代に作られた作品です。この映画も、受け止められる時代を待っていたんじゃないかなと思います」と公開される喜びを再びかみしめていた。最後に渡辺は、「太陽が希望のともしびになってくれたら」と語り、本作の持つ社会的な意味とスケールの大きさを感じさせていた。

 本作は、人気作家・山崎豊子による同名ベストセラー小説を、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマ。日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、巨大企業に翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念を貫く男の姿を描く。

 映画『沈まぬ太陽』は全国公開中

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