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オダジョー、全編スペイン語の新作で主演!

チェ・ゲバラ邸内での阪本順治監督&オダギリジョー
チェ・ゲバラ邸内での阪本順治監督&オダギリジョー

 オダギリジョー主演で、チェ・ゲバラの部隊に所属した日系人フレディ・前村を描く日本・キューバ合作映画『エルネスト』の製作が決定し、フレディとチェの没後50年という節目である2017年秋に全国公開されることが明らかになった。オダギリは「キューバ撮影や、自分が演じる役はすべてがスペイン語という大変な役柄であるからこそ今回引き受けました」と並々ならぬ意欲を見せている。

【写真】オダジョー&監督、キューバ市街をバックに!

 貧富の差が激しい街で、裕福な家に生まれた日系ボリビア人のフレディ・前村・ウルタード。人々のために医者になると決め、キューバの医学校に留学、そこで偉大なる革命家チェ・ゲバラと出会う。そんな矢先、母国ボリビアの軍事クーデターを聞き、チェ・ゲバラの革命軍にエルネスト・メディコ(医師)として参加し、国民のために命を捧げる決意をするのだった……。

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 本作のメガホンを取るのは、『KT』『闇の子供たち』『団地』などの阪本順治監督。「ボリビアの日系移民を調べたら、ゲバラと戦ったフレディを発見しました。私にとって長編映画で、ひとりの実在する人を題材にするのは初めてです。本当はもっと世間に知られるべきフレディに光を当てて映画化したかったのです」と製作のきっかけを明かしつつ、「オダギリさんには心(しん)の強さがあり、静けさも感じた。主人公のフレディを演じるにはオダギリさんにも共通の部分があると思った」とオダギリ起用の理由を語った。

 一方のオダギリは、「役者になる前から阪本監督の作品が好きで、20代で仕事をしたことがあり今回オファーが来た時は、すぐに引き受けました。ただし、主役と聞いたときはビックリしました」と振り返る。『マイウェイ 12,000キロの真実』『悲夢』といった韓国映画をはじめ、最近では日仏合作映画『FOUJITA』でフランス語を披露するなど、すでに国際的に活躍しているオダギリだが、今作ではキューバの撮影に加え、全編スペイン語での演技という難関に挑む。そのため、4月から語学練習を重ねているとのこと。「今までやったことのない苦しそうな現場に身を置きたくなる。それが映画出演のモチベーションになります」と熱いコメントを寄せている。

 日本・キューバ合作の本作は8月中旬から国内撮影、9月からはキューバでのロケが行われる。さらには、日本だけではなくキューバなどの中南米、フランス・スペインなどのヨーロッパ諸国でも公開を予定。オダギリと阪本監督の激熱タッグで、キューバ危機やボリビア革命運動など、激動の時代に実在した人物を描く本作に、期待が高まるばかりだ。(編集部・石神恵美子)

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