『バグダッド・カフェ』4K修復版ブルーレイ発売 本邦初公開の特典も
1987年製作の映画『バグダッド・カフェ』の4K修復版ブルーレイ、DVDが27日より発売中。監督のパーシー・アドロンと、その妻でともに脚本を手掛けたエレオノール・アドロンが孫娘たちを連れ、映画に登場したカフェを再訪する「バグダッドへの旅」（25分）など、本邦初公開の特典映像も収録されている。
日本での劇場公開から約30年、初のブルーレイ化から約10年。主題歌「コーリング・ユー」でおなじみの本作は、アメリカ西部の砂漠にある寂れたカフェを舞台に、ドイツ人旅行者ヤスミン（マリアンネ・ゼーゲブレヒト）と、モーテルのボス・ブレンダ（CCH・パウンダー）の交流を軸に展開する物語。夫に出て行かれ、仕事と育児もうまくいかないブレンダのささくれだった心を、風変わりな宿泊客ヤスミンが潤していく。
4K修復版ではアドロン監督が立ち合いのもと、全てのカットの色、構図を調整。音楽を含む全編の音声を、世界的音響エンジニアであるオノ セイゲンがリマスタリングした。
そのほか特典映像に、パーシー・アドロン監督のストーリー朗読（英語）に合わせたスライド・ショー「バグダッド・カフェ」（21分）、音声特典にヤスミン役マリアンネ・ゼーゲブレヒトとパーシー監督によるオーディオ・コメンタリー、封入特典として20Pブックレット、ROSENHEIMステッカーなど。スライド・ショーの音声は既発のオリジナルサウンドトラックに収録されているが、その他は全て本邦初公開。
また、封入ブックレットに収録された監督インタビューは日本での4K修復版発売のために採り下ろされたもので、4Kマスター修復の裏話や脚本執筆時の思い出が語られている。パッケージは、作品の象徴ともいえる給水塔をモチーフとした世界初のスチールブック仕様。「こういうアプローチをしてくれたのは日本が初めて」と監督も喜んでいたという。（編集部・石井百合子）
『バグダッド・カフェ 4K修復版』（本編108分+特典46分）ブルーレイ（5,800円＋税）・DVD（4,800円＋税）は発売中
