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名画座・飯田橋ギンレイホールが支援呼びかけ クラウドファンディングを開始

飯田橋ギンレイホール 写真:劇場提供
飯田橋ギンレイホール 写真:劇場提供

 東京の名画座・飯田橋ギンレイホールが、コロナ禍を乗り越えて名画座文化を継承するため、クラウドファンディングを開始した。目標金額1,000万円に向けて支援を募っている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月8日から2か月間の休館を余儀なくされたギンレイホール。再開後も座席は半数以下に間引いたり、上映回数を減らすなどフル稼働とはいかない状況が続いているため甚大な損失が出ており、劇場維持には厳しい状況に陥っている。

 そこで、クラウドファンディングプラットフォームの MOTION GALLERY で「開館60周年ギンレイホールの挑戦!」プロジェクトを7月31日まで実施することに。支援資金は、映画館の家賃支払いやデジタル映写機の保守費用をはじめ、劇場の運営に使用される。

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 なお、支援者には1年間ギンレイホールへ入場可能なギンレイシネマクラブ年間パスポートや、クリアファイル、トートバッグ、オリジナルTシャツ、フィルム缶といった多彩なリターンが用意されている。(編集部・吉田唯)

ギンレイホール館主からのメッセージ

今日社会ではデジタル化の促進とオンライン事業の拡充が叫ばれているなかで、映画もネット配信の時代に入りました。事実、映画館が休業していたこの期間には、配給会社やミニシアターが映画ファンや映画経済のためとしてデジタル配信を行ってきました。

デジタル配信が加速する一方で、名画座の生きてゆく道は厳しい現実を帯びてきています。コロナ終息後を睨んでも今こそ名画座の真価が問われています。ギンレイホールも生き残りを掛けて挑戦していかなければなりません。劇場映画の魅力は暗闇の空間で互いに知らない者同士が映画を通じて《感動》を共有するところにあると思っています。この《感動》の共有こそが映画館の存在価値を認めていただける「原点」だと思います。ギンレイホールはこの「原点」を追い求めて、名画座の看板に恥じない映画を用意して、ファンの皆さまが映画館に来て映画を楽しんでいただけるよう努力を重ねる覚悟でおります。

どうか皆さまのご支援ご協力をお願い申し上げます。

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