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「仮面ライダーリバイス」誕生秘話!悪魔と契約する仮面ライダーはこうして生まれた

令和仮面ライダー第3弾は悪魔と契約するリバイス!
令和仮面ライダー第3弾は悪魔と契約するリバイス! - (c) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 仮面ライダー生誕50周年を記念して製作された新番組「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、毎週日曜午前9時~9時30分)が、9月5日に初回を迎える。放送を前に、番組プロデューサーの望月卓がリモートインタビューに応じ、企画の立ち上げや番組タイトルに込められた意味について語った。

【画像】バイスの声は木村昴!「仮面ライダーリバイス」キャスト陣

悪魔と契約する仮面ライダーが誕生した理由

 令和仮面ライダーシリーズ3作目となる「仮面ライダーリバイス」は、悪魔と契約する仮面ライダーだ。銭湯を経営する一家の長男・五十嵐一輝が自身の体に潜む悪魔・バイスとタッグを組み、仮面ライダーリバイ、仮面ライダーバイスとして悪魔崇拝組織デッドマンズの脅威に立ち向かう。

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 望月プロデューサーによると、“悪魔と契約する仮面ライダー”というコンセプトは「子供たちに、いろいろな誘惑や予期せぬ悪意に対して自ら善悪を判断して生きていく力を身につけてほしい」という願いから誕生した。「もともと仮面ライダーは勧善懲悪のヒーローというより、悪の力を使って敵を倒すといった、善悪が曖昧で表裏一体な部分があります。平成以降のライダーは、正義や善悪の定義の違いの中でヒーローであるはずの仮面ライダー同士のバトルを意識的に取り入れたりして表現していましたが、改めて原点に立ち返ってドラマの中での善悪の曖昧さ、表裏一体さを描こうと思っています」

 悪魔をエンタメに昇華させるため、製作陣が意識したのは子供がワクワクする見た目だ。「悪魔や呪いといった、子供が少し背伸びするというか、本当は怖い部分もあるけどワクワクが勝って怖いもの見たさで見ちゃう、みたいなところを目指しました」という望月プロデューサーは、「(一輝の相棒)バイスをご覧になってわかる通り、コワモテですが性格的には憎めない陽気な悪魔というものを意識的に造形しています」とも語っている。

奇跡の連続で誕生した番組タイトル

 仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイスという「一人で二人の仮面ライダー」が活躍する本作。この設定は番組タイトルにも影響を与えたそうで、望月プロデューサーは、「タイトルを決定する際の縛りとして、真ん中の単語が共通になる(リバイ+バイス=リバイス)というルールを先に作りました」と告白する。

 「その後、その縛りに大層苦しむことになる訳ですが(笑)ライダー名として先にバイスが決まりました。人間とは悪である、悪であるが知性によってそれをコントロールして力に変えていこう、生きていこうという性悪説的なアプローチから、悪・犯罪といった意味が込められたvice(バイス)という単語を採用しました。viceには“副”という意味もあるので、バイス=一輝の相棒というバディ感を出す意味でもピッタリでした」

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 では、リバイという単語はどのように決まったのか。「最初に決めたルールと合わせますと、~バイスにつながる言葉を決める必要がありました。そこでヒーロー番組として悪を退治するということの言い換えですが、悪を修正する、改訂するということを込めて『リバイス』という英単語が浮上して来まして。あとはもう後付けの神様が舞い降りてきたというか……『リバイ』は、リヴァイアサン(旧約聖書における悪魔)や、ヘブライ語で結びつけるという意味があるので、文字通りバイスとリバイスに結びつけました(笑)」。リバイとバイス、それぞれ別の単語ながら番組のコンセプトに相応しい組み合わせが誕生し、望月プロデューサーも「いろいろな奇跡が連続して生まれたので、とても縁起がよろしく、かなり気に入っています」と笑顔を浮かべていた。

「充実した30分を提供したい」作品にかける思い

前田拳太郎演じる五十嵐一輝(左)と相棒のリバイ(右) - (c) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 異色の仮面ライダーコンビに抜てきされたのは、21歳の新鋭・前田拳太郎(五十嵐一輝役)と人気声優・木村昴(バイス役)だ。望月プロデューサーは、前田の“姿勢”に注目すると、「オーディション会場に入ってきた瞬間から、前田くんにはオーラがあったんです。オーラの源はどこだと探ってみたところ、内面的な真面目さや礼儀正しさという『姿勢』はさることながら、ビジュアル的な背筋がピンと伸びているその『姿勢』が非常に印象的でした。変身ポーズをさせてみると、既にヒーローそのものでしたね」と評価する。

 バイス役の木村は、望月プロデューサーが携わっていた「宇宙戦隊キュウレンジャー」の変身アイテム音声やナレーションを務めていたこともあり「木村さんしか考えられなかった」と即決だった。「バイスのような一見何でもありのキャラクターは、許されている範囲が広いだけで、むしろ明確に線引きがあります。力量がなかったり、製作側の意図が伝わらないと何でもありのニュアンスを履き違えてしまう。木村さんは作品のピースとしての『何でもあり』の範疇をしっかり理解していて、プロとして面白いことをして下さる。つまりセンスが抜群ということです。とても信頼しています」

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 リバイとバイスの絶妙なバディ感を堪能してほしいと語る望月プロデューサー。「テレビシリーズの第1話と第2話は、バディライダー誕生の話を描いています。ただの仲良しバディではなく、放っておいたらバイスが暴走してしまう。それを一輝が支配下において手なずけているという危険な関係が存在するので、そのハラハラ感を楽しんでほしいです」。一輝を支える五十嵐家のハートフルな物語も見どころで、「家族みんなで楽しんで、家庭内で話題にしていただきたいですね。リバイとバイスが組体操をして繰り出す必殺技『リミックス』は、ぜひ親子で楽しんで、おうち時間を有効にしてほしいです」と意気込む。

 「仮面ライダーリバイス」が放送される、午前9時から9時30分の質にこだわっているという望月プロデューサー。「放送時間の30分を二度寝して過ごすよりは、充実した30分だったなと思ってもらえるような作品にしたい。30分の密度といいますか、『仮面ライダーリバイス』を観て質の高い30分を過ごしたな、と思っていただけたら嬉しいです」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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