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西島秀俊、最優秀主演男優賞を初受賞!「日本映画のために身を捧げたい」

第45回日本アカデミー賞

最優秀主演男優賞に輝いた西島秀俊
最優秀主演男優賞に輝いた西島秀俊 - (C) 東京写真記者協会

 第45回日本アカデミー賞授賞式が11日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、俳優の西島秀俊(50)が映画『ドライブ・マイ・カー』の演技で最優秀主演男優賞に輝いた。初めて日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を手にした西島は、感謝の言葉と共に「日本映画のためにこれからも身を捧げたい」と思いを語った。

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 村上春樹の短編小説を濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』は、妻を亡くした喪失感を抱える主人公の家福(西島)が、再生へと向かう姿を描いた作品。第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初の脚本賞受賞、さらには第94回アカデミー賞で日本映画として初めて作品賞・脚色賞にノミネートされ、監督賞、国際長編映画賞を含む計4部門で候補入りという快挙を達成。西島も全米映画批評家協会賞とボストン映画批評家協会賞の主演男優賞に輝くなど、国際的に高い評価を得ている。

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 ブロンズを手にした西島は「本当にありがとうございます。驚いています。このような名誉な賞をいただいて本当に感謝しています。濱口監督、それからスタッフのみなさん、みなさんの力でいただいた賞だと思っています。本当にありがとうございます」と感謝。

 続けて、「岡田将生くん、霧島(れいか)さん、それから世界中から参加してくださった俳優のみなさん、三浦(透子)さん」と共演者の名前を呼び、「僕たちとにかく毎日、本読みをしていました。相手の言葉に耳を澄ますことが、自分の演技のためではなくて、相手のそこにいることにすごく影響を与えるんだということを改めて実感させてもらえた現場でした。僕(がこの賞を)いただきましたけど、本当にこの賞はみんなで獲った賞だと思っています。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を重ねる。

 そして、「今世界が混乱していて、いろいろなつながりが切れている中、また、今日3月11日ということで、東日本大震災から11年経ちました。この人とのつながり、魂の再生の物語が今日こうやって賞をいただいたということは、何か大きな意味があるのではないかと思っています。これからも、人生、それから人に寄り添う、希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思っています。日本映画のためにこれからも身を捧げたいと思っています。本当にありがとうございました」とスピーチを締めくくった。

 なお、西島はこれまでに『散り椿』(2018)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞したことがあり、今回は初の最優秀主演男優賞受賞となった。

 同部門ではほかに、『護られなかった者たちへ』の佐藤健、『花束みたいな恋をした』の菅田将暉、『孤狼の血 LEVEL2』の松坂桃李、『すばらしき世界』の役所広司が優秀賞に輝いた。(編集部・吉田唯)

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