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「カムカム」稔役の松村北斗が再登場!娘の幸せを願う“父”の視線の表現力

るいの横に現れたのは…
るいの横に現れたのは… - (C) NHK

 第20週が終了した連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)。ラストでるい(深津絵里)が錠一郎に向かって「アメリカに行きたい」と強い視線で語り、さらに大きく物語が動きそうな予感を抱かせてくれた。この週の演出を担当した安達もじりが、このるいの発言を引き出す要因の一つとなったるいの父・稔(松村北斗)の登場シーンについて語った。

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 連続テレビ小説の第105作「カムカムエヴリバディ」は、昭和から令和にわたる時代をラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・母・娘、3世代の親子の100年を描いた物語。第20週で、算太の死によって大月家はるいの生家がある岡山へとやってきた。

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 るいにとっては、安子がなぜ自分を捨ててアメリカに行ってしまったのかを知るための旅という側面も。少しずつだが、るいが「誤解」をしているのでは……という気持ちになるなか迎えた第97回。その日は8月15日、さまざまな人たちの抱いている思いが、過去と現在のシーンが交互にインサートされながら物語が進行する。

 そんななか、るいのもとには亡き父・稔が軍服姿で現れる。るいは稔に「お父さん? お父さんですか?」と尋ねると、稔は正面を向いたまま「どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽でも自由に聞ける、自由に演奏できる」と話すと、るいの方を向き「るい、お前はそんな世界を生きとるよ」と優しく語りかける。

 このシーンについて安達は「松村さんは一度完全にクランクアップしたあと、今年に入ってからこの撮影を行いました」と明かす。「かなり時間が空いていましたので、ご本人は心配されていたのですが、軍服を着ていただいた瞬間、完全に稔さんになってくださいました」と絶賛する。

 最初で最後となる深津との共演。安達は「稔はお父さんでありながら、現在深津さんが演じているるいの年齢設定は、稔さんよりも上だったので、いろいろな部分で照れのようなものもあったと思います。でも、みなさん真剣に向き合ってくださいました」と振り返る。そして松村には「娘の幸せをちゃんと願う父のような視線で話してくださいということは伝えましたが、完璧でした」と目を細める。

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 改めて松村の俳優としての魅力について安達は「ご本人の持つ透明感ですかね。人としての良さがありながら、一本筋が通っているというか、凛とした居住まいをされている。そのオーラは何者にも代えられないと思います」と語っていた。

 稔とのシーンのあと、るいは錠一郎に向かって「錠さん、わたしアメリカに行きたい。お母さんを探しに、アメリカに行きたい」と強い視線で語る。まだ、母との心理的な確執は完全には雪解けしているわけではないが、これまで忘れようと思っていたるいが、明らかに能動的に安子を求めるようになった。いよいよラストスパートに突入する「カムカムエヴリバディ」。ますます目が離せない展開になりそうだ。(取材・文:磯部正和)

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