浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」アニメ化決定！

　先月28日に「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館）誌上の連載が終了した、浅野いにおの人気漫画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」（通称・デデデデ）のアニメ化が決定した。映画化もされた「ソラニン」など数々の話題作で知られる浅野だが、コラボ企画等をのぞけば「デデデデ」が初のアニメ化となる。

アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」特別映像

　本作は、「侵略者」の巨大な「母艦」によって甚大な被害を受けながら、やがてその絶望も日常に溶け込んだ、終わらなかった世界で青春を送る2人の少女、小山門出と中川凰蘭を中心に描くディストピア。2014年に同誌で連載がスタートし、昨年には第66回小学館漫画賞（一般向け部門）を受賞。今年も第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞している。

　アニメ化の発表に伴って、浅野が制作スタッフと意見を交わす現場をとらえた特別映像も公開。描き下ろしイラストも寄せた浅野は、「8年間の長期連載で、世間は大きく変わったような、そうでもないような、しかしながら確実に過ぎ去っていった時間の中で、どれだけ時間が経っても色褪せない大切で普遍的なものを作品の中に残せたと僕は自負しています。原作ではもう物語が語られることはありませんが、今度は動く門出とおんたんの姿を通して、今一度とても複雑でとても単純な『デデデデ』の世界を体験してください。『デデデデ』は終わりません。そして門出とおんたんは『絶対』なのです」とコメントしている。

　アニメーション制作は「地球外少年少女」（磯光雄監督）を手掛けたProduction +h.が担当。現在は「絶賛制作中」とのこと。また、3月30日には原作コミックの最終12集が発売される。（編集部・入倉功一）