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眞栄田郷敦、武田勝頼「設楽原の戦い」のスピーチ振り返る

第22回「設楽原の戦い」より眞栄田郷敦演じる武田四郎勝頼
第22回「設楽原の戦い」より眞栄田郷敦演じる武田四郎勝頼 - (C)NHK

 松本潤主演の「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)で大河ドラマ初出演にして、武田信玄の息子・武田四郎勝頼という大役を担う眞栄田郷敦。11日放送の第22回「設楽原(したらがはら)の戦い」で勝頼が軍を鼓舞した名スピーチや、信玄を演じた阿部寛との共演を振り返った。

【画像】カッコ良すぎ!眞栄田郷敦、橋本さとしら赤備えの武田軍

 第22回では、徳川・織田連合軍と、武田軍が長篠城の西・設楽原で対峙するさまが描かれた。家康(松本)は、わずかな手勢で武田の背後から夜襲をかける危険な賭けへ。攻めかかった武田軍を、織田軍の3000丁もの鉄砲が迎え撃った。

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 眞栄田演じる勝頼は、幼いころから信玄に厳しく育てられた強靭な体力と精神の持ち主。信玄の亡き後は、父から受け継いだ知略・軍略をもって武田家史上最大まで領地を広げ、三方ヶ原の戦いで打ち負かした徳川をさらに追い詰めた。5月19日放送の第19回「お手付きしてどうする!」の冒頭で世を去った信玄。眞栄田は、信玄を演じた阿部寛との共演について、あらためて以下のように振り返る。

 「阿部さんはカメラが回っていないところでは温和で優しい方ですけれど、いざ撮影が始まると、いらっしゃるだけで武田信玄としての威厳や存在感が感じられて。勝頼は信玄に対する尊敬、そして信玄を超えたいという思いの強い人物ですが、阿部さんとご一緒させて頂いたことで、自然と勝頼の思いを理解できた気がします。特に信玄が亡くなってからは、勝頼も信玄に負けない存在感を表現しなくてはならなかったので、阿部さんのお芝居を見て学び、少しでも吸収したいと思いながらご一緒していました」

 また、本作で描かれる勝頼像について「史実から、勝頼に対して“信玄を超えられなかった無能な武将”というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、今作での描かれ方は少し違っていて。とにかく信玄を尊敬し、武田家にうまれたことに誇りを持っている。信玄に負けない頭の良さ、人を引きつける魅力があるし、若気の至りでつっぱしってしまう部分もありますが、偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました」と分析。

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 役へのアプローチについては「クランクイン前に勝頼や武田家について歴史も学び直しましたが、最後はやはり今回の脚本の中でどういうキャラクターにしていくか、どうしたらより面白くなるかという部分に重きを置いて役を構築していきました」と言い、自身と重なる部分も挙げる。

 「勝頼は、軸として『武田信玄を超えたい』『武田家が天下を取る』と強く思っていて。勝頼のように父の後を継ぐということではありませんが、僕も同じ俳優の仕事をしている偉大な父がいたので、気持ちの面で理解できる部分もありました。僕自身日頃から感じている訳ではありませんが、勝頼が信玄と比べられるように、僕のこともそういう目でご覧になる視聴者の方もいらっしゃるでしょうし。家のことを背負いつつ、でも 自分らしく生きようとする勝頼の思いには共感しました」

 22回では、徳川・織田連合軍の圧倒的な兵力を前に、勝頼が兵を鼓舞するシーンがあった。勝頼は勝ち目のない戦をしなかった父・信玄を想いながら「手堅い勝利を100重ねようが1の神業には及ばぬ」と言い、見事な虹を「吉兆」とし、「目の前に信長と家康が首を並べておる。このような舞台はもう二度とないぞ」「我が父が申しておる! 信玄を超えてみせよ」と言い放った。眞栄田は「古沢さんは数々の名台詞を書かれている印象がありますが、今作は特定の“このセリフが良い”というよりは、セリフの連なりというか、リズムがとても心地よくて。自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました」と古沢良太の脚本の魅力に触れながら、本シーンを「中でも、第22回で長篠の戦いの前に自分の軍に対してスピーチをするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたしぐっとくるものがあり、心に残っています」と振り返った。(編集部・石井百合子)

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