オトコって、ホントにもう…(涙)。

2014年8月31日 ミルクマン斉藤 ソニはご機嫌ななめ ★★★★★ ★★★★★

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ソニはご機嫌ななめ

こりゃなんとも厄介なファム・ファタルの話。無自覚な向上心と“自分探し”の強迫観念のため、無自覚に(しかし的確に)選別した男を絡めとり、無自覚に放っぽり出すソニという女のタチの悪さ(笑)。彼女に引っかかるオトコ三人はホン・サンス映画の常ですべてインテリだが、いったんソニの蜘蛛の巣に囚われると、彼女のことを「内向的で何を考えてるか判らないが、頭とセンスがいい女」などと、まったく同じ言葉でしか語れなくなってしまうのが可笑しい。つまり彼女は男たちの自惚れ鏡に過ぎないのだが、その実ソニは中身が空っぽ……という意地の悪さがたまらない。妙な間のあとでリフレインされる韓国ナツメロがまた間抜け。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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