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英国ロイヤル・バレエ/くるみ割り人形 (2012):映画短評

英国ロイヤル・バレエ/くるみ割り人形 (2012)

2012年12月14日公開 140分

英国ロイヤル・バレエ/くるみ割り人形
(C) Royal Opera House, London.
中山 治美

Xmasの劇場の雰囲気をそのままお届け

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

シネコンに賛否あれど、敷居の高い歌舞伎やオペラなどがお手頃価格で鑑賞出来るようになったのは大きな喜び。しかも今回は英国王立バレエ団のXmas定番公演だ。着飾ったちびっ子たちを、王家の紋章が入った重厚な緞帳が迎える。劇場全体を包む高揚感まで伝わってくるようだ。同時に、情操教育の叩き込まれっぷりが違うと、日英の格差を呪いたくなる。
 公演内容の素晴らしさは言わずもがな。シネマ版はバックステージやバレエ団紹介映像などのお楽しみもある。驚いたのはバレエ団への寄付や公演DVDなどPRの多さ。伝統を維持することの困難さをさらしつつ、しかし、名門にあぐらをかかない営業努力にも拍手を贈りたくなった。

この短評にはネタバレを含んでいます
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