シネマトゥデイ

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中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。テレビ好きが高じて朝日新聞でTVコラム「よこしまTV」を月1回連載しております。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)も発売中デス

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

中山 治美 さんの映画短評

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  • マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
    次々起こる”笑撃”の展開に、観客の方が「マンマ・ミーア!」
    ★★★★

    前作の勢いを感じる大胆な配役と、俳優陣のはじけぶりが楽しい。
    なにせメリル様演じるドナの若き日を、かなり強引にリリー・ジェームズが演じている。
    だがこれが大正解。
    今回はドナがいかにして3人の渋メンと恋におちたか?が中心。
    知性を感じる美貌とムッチムチ・ボディを持つリリーが目の前に現れたら、男子が放っておくはずがない。
    パパ候補が3人いる不埒に思えたソフィの生い立ちまで、ピュアな愛の物語にしてしまうパワーがある。
    彼らをはじめとする新メンバーの目玉は、何と言ってもシェール様。
    次々と超個性派キャストが上陸するギリシャの夢の島は、もはや魔界か。
    細かい事には目をつむり、彼らのノリに身を委ねたい。

  • ミッション:インポッシブル/フォールアウト
    怒涛のインポッシブルなアクション
    ★★★★

    さすが”東のジャッキー・チェン、西のトムクル”。
    映画で不可能な事はなくなった現代において、リアルか否かギリギリを攻めるアクションのアイデアが豊富。
    圧巻はパリでのカー&バイクのチェイスシーン。
    入り組んだ道を爆走する迫力はもちろん、昨今、物騒な事件が続く中、撮影に協力した行政の太っ腹な姿勢に感嘆する。
    物語自体はプルトニウムを巡る攻防と新鮮味に欠け、その扱いも相変わらず乱暴でハリウッドにおける核燃料に対する認識の甘さは変わらないなと眉をしかめたくなる部分はある。
    でも56歳でエンタメのために体を張り続ける彼への敬意と、ヴァネッサ・カービーを重要な役どころに抜擢したお目の高さに、★1つおまけ。

  • バトル・オブ・ザ・セクシーズ
    「女が上とか言ってない。ただ敬意を払って欲しいだけ」
    ★★★★★

    秀作には名台詞がある。
    見出しのセリフは、男尊女卑が罷り通っていた45年前、ややもすれば茶番になりかねなかった性差を超えたに挑んだビリー・ジーンの心情を見事に表現している。
    オスカーの栄光を早くも脱ぎ捨て、心身共に変貌したエマ・ストーンの熱演も相まって、魂のこもった言葉となった。
    ただ鑑賞後に現実に戻ると、今も変わらぬ問題がはびこっていることに愕然とする。
    それでも、少なくとも米国で即座に#MeTooムーブメントが起こったのは彼女らが切り拓いた歴史があったからだろう。
    選手引退後は、女性や同性愛者などの支援活動を続けているという。
    先の台詞が響くのは何より、今にも通じるからに他ならない。

  • インクレディブル・ファミリー
    過信は禁物!大人にこそ響くテーマ(*一部ネタバレを有)
    ★★★★

    オウム真理教事件がクローズアップされている今、2次元の世界とはいえ生々しく感じるのではないだろうか。
    特殊能力を使いたがる子供たちを監督していた大人たちが、私利私欲に駆られた人物に利用される。
    その家族のピンチを救うべく立ち上がった子供たちの成長が、今回の見どころだ。
    ただテーマのみならず映像も攻めすぎて、大人を惑わすシーンで表現された光の点滅にこちらも眩惑させられそうになったが。
    劇場でも鑑賞にあたっての注意喚起がされているが、ファミリー向けの映画として配慮が足りなかったのではないか。
    ディズニーらしからぬ落ち度がイタい。

  • セラヴィ!
    いがみ合う世の中に放ったステキなメッセージ
    ★★★★

    ワガママな人たちが織りなすドタバタ・コメディーかと、高を括っていた。
    他人の大切な結婚式の裏側で、無責任な言動を繰り返すスタッフたちに、イラっともした。
    だが、全ての粗相を帳消しにするクライマックスの、なんと美しいことか。
    それは多様な人種が集い、互いの文化を共有した結果生まれた奇跡のひととき。
    これを描きたいがために作ったのだと製作陣の思いまでもが伝わってきて、二重に胸を打った。
    監督は『最強のふたり』のコンビ。
    パリ同時多発テロ事件後に企画したという。
    混沌とした時代に何を発信すべきか。
    誰もがその課題と向き合い、苦悩している今、本作が提示した一つの答えに大きな賛辞を送りたい。

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